Bluetoothの音質は有線イヤホンと比べて悪いと言われています。なぜBluetoothの音質が悪いか問題点を解説するとともに、どのようなBluetoothイヤホンが音質が良いのか解決案を紹介したいと思います。Bluetoothイヤホンに詳しくなりましょう。
Bluetoothイヤホン(ワイヤレスイヤホン)が最近は普及していて、外にでかけると電車の中などでBluetoothイヤホンを使っているひとを見かけるのが多くなってきました。有名なBluetoothイヤホンの中に、Apple AirPodsというイヤホンがあります。
このBluetoothイヤホンは、有名人や一般人から幅広く使われていて世間の認知度も非常に高いです。そんな人気なBluetoothイヤホンは結局は音質がいいのか?と疑問に思うことはないでしょうか?
最近Bluetoothイヤホンが人気だから、音質も今までの有線イヤホンと比べて高音質だろうと思っていませんか?そのBluetoothイヤホンの音質について、本日はご紹介させていただきます。
Bluetoothイヤホンの音質が良いのか?について確かめるには、Bluetoothイヤホンについての基本知識を知ることでその疑問が問題点を解決できます。なぜBluetoothイヤホンの音質が悪いと言われているかがわかると思います。
そして、有線イヤホンと比べてどう音質が悪いのかを解説して比較をしたいと思いますので、これからBluetoothイヤホン(ワイヤレスイヤホン・完全ワイヤレスイヤホン)を購入しようと考えているひとは最後まで見てくださいね。
Bluetooth対応という、Bluetoothイヤホンの商品名に表記されていることが多くなりました。では、そのBluetoothに対応しているからとりあえず分からないけど良さそうだから買っておこうとしたことはありませんか?Bluetoothを良く知っておきましょう。
ずばり、Bluetooth/ブルートゥースとは、無線通信を行う際の技術のことを言います。ワイヤレスイヤホンやさまざまな機器でこのBluetoothを使って無線通信をして、データのやり取りをすることができます。
AndoridやiPhoneなどのスマートフォンでは、このBluetooth機能が搭載されていてるのでワイヤレスイヤホンと接続できるようになっています。ワイヤレスイヤホンの他、テレビ・スピーカー・マウスなどにもBluetoothが使われています。
そのBluetoothにはバージョンというものが存在します。Bluetoothには各バージョンがあります。まずは、バージョン1.1です。これは最初に普及したBluetoothのバージョンです。
そしてバージョン1.2が登場しまして、2.4GHz帯域の無線LANとの干渉対策が盛り込まれた問題点と解決策の両方をだしたバージョンを出しました。バージョン2.1では、バージョン1.2の約3倍のデータ転送速度(最大3Mbps)にパワーアップしました。
バージョン3.0になるとペアリング手軽になります。問題点となっていた複雑な操作が無くなります。さらにマウスやキーボードのバッテリー寿命を5倍延長できる省電力モードが搭載して解決策が盛り込まれました。
バージョン4.0になりますと、約8倍のデータ転送速度(最大24Mbps)を実現可能になります。電力管理機能を強化、省電力化を向上しました。
バージョン4.1では、大幅な省電力化を実現する低消費電力モード(BLE)に対応しました。通信速度1Mbpsまでパワーアップしてデータのやり取りが高速化しました。バージョン4.2は、セキュリティをさらに強化し、データ転送速度をさらに高速化させました。
最新バージョンの5.0は、いままでのバージョンより転送速度2倍に、通信範囲4倍にグレードアップしました。このBluetoothのバージョンアップを見る限り、問題点と解決策を同時に出しつつ性能をパワーアップさせ続けています。
どんどんBluetoothイヤホンの性能・音質が良くなっていく未来が見えてきますね。
Bluetoothのバージョンの他に「class」というものがあります。Bluetoothのclassとは、電波強度を規定したものを「class」(クラス)と呼びます。Bluetoothイヤホンを使うのに、このclassが重要になってきます。
ご使用用途・環境に合わせて適切なclassやものを選んで頂かないと、通信が途切れて接続できないなどの原因になる場合があることがあります。
まずclassには種類があります。classは通信距離を表すものであります。「class1」が最大100m。「class2」が最大10m。「class3」が最大1mとなっています。特徴としてclassの数字が低いほど電波強度が強いようになっています。
classの問題点は通信距離が長くなるほど消費電力も増加するので注意が必要です。
多くのBluetoothデバイスは、class2を使っています。class3のBluetoothイヤホンは現状あまり見かけないですね。
Bluetoothにはプロファイルと呼ばれる通信のルールが存在します。分かりやすく言うと「何ができるかを定めた規格がプロファイル」ということです。今回はBluetoothイヤホンを使いますので、このプロファイルを確認していきましょう。
プロファイルはまず「FTP」があります。これはパソコン同士でデータ通信を行うことを指します。つづいてのプロファイルは「HID」マウスやキーボードなどの入力装置を無線通信にするものです。
つぎのプロファイル「OPP」名刺データの交換などを行うものです。「HSP」というプロファイルは携帯とヘッドセットを接続して、モノラル音声のやり取りが可能です。
「HFP」のプロファイルは、通話開始操作などもハンズフリーで機能を使用することが可能です。そして「A2DP」プロファイルは、高音質な音楽を、ステレオで聴くためのプロファイルです。
最後に「AVRCP」は再生や停止、スキップや早送りなどのコントロールに関するプロファイルになっています。注意点ですが、機器同士が同じプロファイルに対応していないと使えないです。
解決策としては、プロファイルを確認して商品を購入することをおすすめします。
Bluetoothイヤホンの音質が良い・悪いを決める一番の要因になってくる「コーデック」について解説していきます。Bluetoothイヤホンが世に最初に出回った当時は「A2DP」で対応が必須の「SBC」という圧縮方式が当たり前でした。
この当時のコーデックは、Bluetooth通信の安定性を重視したために音声信号の圧縮率が物凄く高くなりました。Bluetooth通信には、「SBC」が標準で必須のコーデックですからBluetoothイヤホンの音質が悪いというイメージが定着しました。
そして、その圧縮した「SBC」のコーデックは328Kbpsという可変ビットレートで高音質に音楽を楽しめる設計をしていましたが、当時のBluetoothイヤホンは性能が悪いため最大ビットレートを実現している製品はそれほど無かったのが現状でした。
このような高音質ビットレートを持っているのに、それより低いビットレートでしか転送できないBluetoothイヤホンが多く店頭に並んでいたので、「Bluetoothイヤホンは音質が悪い」というイメージが頭の中植え付けられたのではないでしょうか。
最近では、高音質なコーデックを持つものが増えてきました。「AAC」や「aptX」のようなコーデックは高音質な圧縮方式を取っていますので、Bluetoothイヤホンは音質が悪いというイメージを覆すようになってきました。
さらに「LDAC」というコーデックはなんと最大96kHz/24bitのハイレゾ音源にも対応しています。昔の音質の悪いコーデックとは比べ物にならないですね。今後もコーデックが増えてくればますます便利になるでしょう。
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