Skypeはビデオおよびオーディオでの大人数のグループ通話に対応し、同時に最大50人での通話が可能になりました。今回のアップデートでFaceTimeグループ通話機能の最大32人を上回ります。最大50人のグループ通話はSkypeの最新版で利用できます。
Microsoftが提供するインターネット電話サービス「Skype」は米現地時間4月4日、「Skype」のグループ通話機能を拡充したことを発表しました。
これまでSkypeではビデオおよびオーディオでのグループ通話の参加者の人数は25人までに限られていましたが、今回のアップデートでこの制限が緩和されて、最大で50人まで同時に通話することができるようになりました。
参加者最大50人のグループ通話は全てのプラットフォームのSkypeアプリで利用可能で、バージョンがv8.41.76.55であれば利用できます。
ただしデスクトップ版「Skype for Web」の最新バージョンはMicrosoft EdgeとGoogle Chrome、そしてChromiumベースのブラウザのみに対応しており、Safari、Firefox、Operaはサポートしていませんので注意してください。
Skypeはグループ通話人数を増やしたことで、その他の人気のスマホ向けインスタントメッセンジャーアプリであるWhatsApp、Google Hangouts、Instagramなどより能力が上回ったとされています。Facebook Messengerに関しても同様です。
50人の参加が可能なFacebook Messengerは参加者が6人を超えてから画面に表示されますが、Skypeでは参加者は画面上部にバブルで表示されエンドユーザーが選んだ人がメインウインドウに表示されるようになっています。
Skypeは同時に通話可能な人数が最大50人と、AppleのFaceTimeグループ通話機能の最大32人を上回ります。FaceTimeは、かかってきた通話を開始せずに盗聴ができるGroup FaceTimeのバグによりこの機能を一旦無効にすることになりました。
iOS 12.1.4のリリースで再びGroup FaceTimeを有効にしましたが、このアップデートによって少なくとも3人がFaceTime上にいないと「Add Person」ボタンを使えなくなりました。Skypeではビデオ通話を簡単に開始できます。
Skypeはエンタープライス級の通話アプリZoomほどではありませんが、エンタープライズ向けプラットホームと消費者アプリの中間に位置することになりました。
最新版のSkypeアプリでは、グループ通話機能の人数が50人まで引き上げられたのに伴い従来の長い呼び出し音に短い呼び出し音が追加されました。
グループ通話参加者全員に対して、画面表示に加えてこの短い通知音が発信されるようになります。また25人未満の通話であればグループの参加者全員に一度に呼び出しをかけられます。
それ以上の大きなグループ通話では、呼び出し音ではなくデフォルトでは通知機能を使うことができます。参加者は「ping」のような穏やかなアラートで通話に参加することができます。
これはオフィス内で50人を呼び出すSkypeの呼び出し音が同時に鳴り響くのを回避するのが目的のようです。
呼び出し音ではなく通知機能を使うことによって、シンプルでかつ周囲に邪魔にならない形で友人や家族、ポッドキャストのゲスト、同僚などの間で通話やミーティングを開始できるでしょう。
短い通知音だけでは参加者が気づかない場合は、従来通りの長い呼び出し音が鳴るように個々に設定することもできます。