Windows10で必要なSSDの容量はどの程度でしょうか。HDDよりも高速なSSDの使用はパソコンの速度向上になりますが、HDDよりも高価で容量が少ないのがネックです。ここでは、Windows10でSSDを使用する際の容量の選び方などを解説します。
従来、パソコンの内蔵ストレージ(Windows10のようなOSをインストールしたり、データを保存するための記憶媒体)といえばHDD(ハードディスクドライブ)が主流でした。
近年では、SSDを搭載したパソコンも増えてきており、パソコンの選び方も変わってきています。
HDDとSSDは、共にパソコンの内蔵ストレージとして同じ使い方をしますが、保存容量や読み書きの速度に大きな違いがあります。この両者の違いはパソコンの選び方としての目安となります。まずは、HDDとSSDの違いについて見ていきましょう。
HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略で、データやプログラムなどを電磁的に書き込んだり読み出したりする記憶装置です。
SSDと比べると記憶容量が多く、低価格であるという利点があります。反面、衝撃に弱い、消費電力が大きいといった欠点があります。
SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、HDDと同様の記憶装置です。半導体素子メモリを使ったドライブ(記憶媒体)のことを指します。
HDDと比べると衝撃に強くて発熱、消費電力が少なく、読み書きの速度が高速といった利点があります。反面、記憶容量が少なく、高価であるといった欠点があります。
一般的にパソコンは、内蔵されているストレージにWindows10などのOS(基本ソフト)をインストールすることで動作します。従来は、内蔵ストレージといえばHDDが一般的に使用されていましたが、最近ではSSDが使用されるようになってきました。
SSDの速度はHDDと比べて5倍以上も速く、HDDよりも衝撃に強いことが特徴です。記憶容量こそHDDには及ばないものの、最近では500GB以上の大容量のものも出てくるようになりました。
また、SSDはHDDと同様に、内蔵ストレージや外付けの記憶媒体として使用することが出来るため、HDDの代替記憶装置として普及しつつあります。
現時点で最新のOSであるWindows10には、32bit版と64bit版の2種類があります。パソコンの心臓部ともいえるCPUが64bitの場合には、64bit版のWindows10を使用します。CPUが32bitの場合には、32bit版のWindows10を使用します。
32bit版のWindows10と64bit版のWindows10では一度に処理できる能力が異なります。通常は64bit版の方が32bit版よりも処理能力が高くて処理も高速になりますが、使用するSSDの容量も32bit版より64bit版の方が多く消費します。
パソコンの用途や、パソコンに搭載するWindows10の種類は、SSDの容量を選ぶ際の一つの目安になります。
32bit版Windows10を使用する場合、最低限必要なストレージの容量は16GB(ギガバイト)程度になります。ただし、Windowsアップデートの際に5GB程度必要なことから、20GB程度は必要になります。
さらに、アプリケーションソフトや自由な使用領域を確保すると、128GBが必要量の目安となります。
プロセッサ | 1ギガヘルツ(GHz)以上のCPU又はSoC |
RAM | 2ギガバイト(GB)以上 |
グラフィックカード | WDDM 1.0 ドライバでDirectX9以降のもの |
画面解像度 | 800 x 600 以上 |
最低限必要なSSD容量 | 16ギガバイト(GB)以上 |
推奨SSD容量 | 20ギガバイト(GB)以上 |
快適なSSD容量 | 128ギガバイト(GB)程度 |
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