2021年04月20日更新
「モバイルホットスポットを設定できません」で接続できない時の対処法!
Windows10を介してWi-Fi接続することができる便利な機能で「モバイルホットスポットを設定できません」と表示され接続できないことがあります。「モバイルホットスポットを設定できません」と表示された場合の対処法を解説していきます。
「モバイルホットスポットを設定できません」で接続できない時の対処法
モバイルホットスポットという機能がWindows10にあります。「モバイルホットスポットを設定できません」というエラーがそれを利用する際に表示されることがあり、インターネットに接続できないことがあります。
モバイルホットスポットとは
そもそも「モバイルホットスポット」とはどのようなものかの説明からしていきます。「モバイルホットスポットというのは、スマートフォンやタブレットを、Windows10を介してインターネットに接続することができる機能です。
モバイルホットスポットとは、Windows10パソコンを有線接続しているけれど、無線LANがないためスマートフォンやタブレットをネット接続できない、というような場合に便利な機能でもあるのです。
Windows10パソコンをWi-Fiのルーター代わりに利用することでインターネット接続するものですので、モバイルホットスポットはスマートフォンのキャリア通信の通信量を気にすることなく利用できるようになる便利な機能と言えるでしょう。
モバイルホットスポットの接続設定を確認する
Windows10でモバイルホットスポットの設定方法についても確認しておきましょう。設定がちゃんとできていない場合、モバイルホットスポットへの接続もうまくできない可能性が高いためです。
モバイルホットスポットを利用するためには、利用しているWindows10パソコン自体に無線LANが内蔵されている、もしくはBluetoothが内蔵されている必要があります。
なお、無線LANやBluetoothが内蔵されていないWindows10の場合でも、外付けの無線LANやBluetoothを準備すればモバイルホットスポットの利用が可能です。
モバイルホットスポットでBluetoothを利用する場合は事前にWindows10とスマートフォン/タブレットをペアリングしておきましょう。
モバイルホットスポットの設定に際し、事前におこなうBluetoothのペアリング方法ですが、Windows10の設定を開いてください。
Windows10の設定画面で「デバイス」を選択します。
デバイスの設定画面の左側のメニューで「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックしましょう。
「Bluetooth」を選択します。スマートフォンやタブレットでBluetoothをオンにして、パソコンと接続しましょう。PINコードが発行されますので、スマートフォンやタブレットで入力します。これでパソコンとスマートフォン/タブレットのペアリングが完了します。
次に、モバイルホットスポットの設定をしましょう。Windows10の設定で「ネットワークとインターネット」で「モバイルホットスポット」をクリックしてください。
「インターネット接続を他のデバイスと共有します」をオンにすることで、モバイルホットスポットの設定をオンにできます。
無線LANでモバイルホットスポットを設定した場合、表示されているネットワーク名とネットワークパスワードを接続したいスマートフォン/タブレットで入力し接続します。Bluetoothでモバイルホットスポットの設定をする場合、そのまま接続されます。
なお、モバイルホットスポットの設定をオンにしている場合、通知領域の方でも「モバイルホットスポット」がオンになっていますので、そちらでも確認してみましょう。
ここまでがモバイルホットスポットの接続方法であり、接続設定の確認はこれに加えてネットワーク帯域の確認もしましょう。「使用可能な接続」が指定されているかどうかを確認してみてください。
「モバイルホットスポットを設定できません」表示で接続できないときの対処法
さて、モバイルホットスポットの設定は間違いなくできているはずなのに「モバイルホットスポットを設定できません」と表示されてインターネットに接続できない場合、どのような対処法を取るのかの説明に移ります。
原因
そもそも、「モバイルホットスポットを設定できません」と表示されてインターネットに接続できない原因は、主に次の物が該当する事が多いです。
- ネットワークプロファイルの設定がパブリックでない
- 接続帯域の設定
- BluetoothとWi-Fiの干渉
- ネットワーク接続そのもの
- ドライバーの不具合
また、モバイルホットスポットを設定できる前提条件に当てはまっていない場合、モバイルホットスポットそもそも利用できません。
モバイルホットスポットを設定できるのはWindows10かつ、「Windows10 Anniversary Update」を適用している場合です。
対処法
では、モバイルホットスポットを設定できませんと表示された場合にどのような対処法を取るのか、その内容の解説に移ります。
モバイルホットスポットを利用するためには、ネットワークプロファイルの設定がパブリックネットワークになっている必要があります。Windows10の設定の「ネットワークとインターネット」で「状態」を開きます。
利用しているネットワークの「プロパティ」をクリックしましょう。
無線LANを利用したパソコンからモバイルホットスポットを利用する場合、ネットワークプロファイルが「パブリック」になっていないのであれば「パブリック」に変更しておきましょう。
なお、Wi-Fiの接続帯域には5GHzと2.4GHzがあります。5GHzで接続しているとモバイルホットスポットの機能が利用できないことがあるため、その部分も変更してみましょう。
Windows10の設定の「ネットワークとインターネット」で「状態」で「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
「Wi-Fi」で右クリックし、「プロパティ」を開きましょう。
「構成」をクリックします。
「詳細設定」タブのワイヤレスネットワークの設定で、2.4GHzのものに設定を変更してください。メーカーによって内容が異なるため、それぞれの端末で適宜変更をおこなってください。
無線LANであれBluetoothであれ、お互いに電波を干渉し合うことにより、モバイルホットスポットの接続に影響が出ることがあります。
無線LANで利用する場合はBluetoothを、Bluetoothを利用する場合は無線LANの接続を無効にして、モバイルホットスポットを利用してください。
スマートフォン/タブレットとWindows10との間の接続ではなく、Windows10側のインターネット接続環境がモバイルホットスポットを設定できませんと表示される原因になることもあります。
そのため、モバイルホットスポットの設定ができない場合、ネットワーク接続のトラブルシューティングを実行してみましょう。Windows10の設定から「更新とセキュリティ」を開きます。
「トラブルシューティング」をクリックしてください。
「ネットワークアダプター」をクリックします。
トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックしてください。
トラブルシューティングツールが起動しますので、「すべてのネットワークアダプター」を選択した上で「次へ」を押して進んでください。
ネットワークアダプターのトラブルシューティングツールによる診断と修復が行われます。完了後は「閉じる」を押して終了してください。
なお、ドライバーに不具合があるためにモバイルホットスポットを設定できない場合、ネットワークドライバーの再インストールもおこなってみてください。
WindowsマークキーとXキーを押して表示されたメニューで「デバイスマネージャー」をクリックして開きます。
ネットワークアダプターを展開して、不具合が起きているドライバーで右クリックして「アンインストール」をクリックしてください。Windows10パソコンを再起動することでドライバーの再インストールがおこなわれます。
最後に
モバイルホットスポットの設定ができない場合、原因は様々あります。モバイルホットスポット自体はWi-Fiがない環境などだと特に便利な機能ですので、できるのであれば使いたいと考える人もいるでしょう。
この記事で説明した内容を参考に、モバイルホットスポットへの接続や、モバイルホットスポットの設定ができない場合の対処法を実行してみてください。