2023年01月04日更新
【Windows】コマンドプロンプトとは?出し方/起動方法を解説
Windowsで普段はマウスで操作するものをコマンドを利用して命令し実行するためにはコマンドプロンプトを起動する必要がありますが、最初はその出し方も分からない人も多いです。この記事ではWindowsのコマンドプロンプトの出し方を解説します。
【Windows】コマンドプロンプトの起動方法
Windowsは通常マウスを利用した操作をしますが、コマンドプロンプトを利用して命令文(コマンド)を利用して実行し、同様の操作を行うこともできます。
コマンドプロンプトの利用が必要となることはまれにあり、出し方/起動方法を知っているとその時に困らないため、この記事ではWindowsでのコマンドプロンプトの出し方/起動方法を解説します。
Windowsのコマンドプロンプトとは
コマンドプロンプトの出し方/起動方法の説明の前に、Windowsのコマンドプロンプトとはどういったものかを説明しておきます。
コマンドを入力して実行する
Windowsのコマンドプロンプトとは、コマンドという命令文を入力し、それを実行することで普段と同じ操作、場合によっては普段はマウスなどでし辛い操作をすることができるものです。
コマンドプロンプトは上記のような黒い画面に白文字のもので、ファイル名の変更、ファイルのコピー、フォルダの新規作成などもコマンド入力することで可能です。
マウスではいくつもの操作が必要となる場合でも、コマンド入力で素早く処理できるなど、マウス操作でまとめておこなうには限界があるようなこともできるため、場合によってはコマンドプロンプトを利用したほうが簡単に操作ができることもあります。
コマンドプロンプトの起動方法
そんなコマンドプロンプトの出し方/起動方法はいくつかあります。コマンドプロンプトの出し方/起動方法とはどういったものなのか、それぞれ説明していきます。
アプリ一覧「Windows システムツール」から起動
Windowsのコマンドプロンプトをマウスだけで起動する方法の1つに、Windowsのスタートメニューを開いた中にある「Windowsシステムツール」内からのものがあります。
Windowsシステムツールとは文字通りWindowsのシステム関連のアプリケーションが格納されているもので、エクスプローラーなどもこの中に含まれます。この中にある「コマンドプロンプト」をクリックすることで開くことができます。
スタートボタンを右クリックして表示されるメニューから起動
また、Windowsのスタートボタンを右クリックして表示されるメニューからコマンドプロンプトを起動することも可能です。こちらはWindows8.1以前の場合はデフォルトでコマンドプロンプトが設定されています。
Windows10の場合、ここはWindows PowerShellに置き換わっていますので、コマンドプロンプトで起動したい場合は別途設定が必要です。
なお、Windows PowerShellとはコマンドプロンプト同様コマンドを入力して実行するものですが、コマンドプロンプトより利用できるコマンドが多い、上記のような画面のものです。コマンドプロンプトの上位互換と考えてもらうと分かりやすいかと思います。
Windows10でスタートボタン右クリック([Windows]+[X]のショートカットキーでも同様の表示が可能)で表示されるメニューをコマンドプロンプトにしたい場合の設定ですが、Windows10の設定をスタートボタンから開いてください。
Windows10の設定画面が開いたら、「個人用設定」をクリックします。
「タスクバー」を左側のメニューから選択し、「[スタート]ボタンを右クリックするかWindowsキー+Xキーを押した時に表示されるメニューで、コマンドプロンプトをWindows PowerShellに置き換える」をオフにしましょう。
これでWindows PowerShellをコマンドプロンプトに置き換えることができます。なお、Windows PowerShellとコマンドプロンプトの2つともを表示させることはできないため、その点注意が必要です。
この設定をした場合でWindows PowerShellを利用したい場合はスタート画面などから開く必要があります。
「ファイル名を指定して実行する」から起動
「ファイル名を指定して実行」を利用してコマンドプロンプトを起動することもできます。「ファイル名を指定して実行」とは、実行したいファイルが分かっている場合にそのファイル名を指定して実行することで簡単にアプリケーションなどを利用できるものです。
「ファイル名を指定して実行」は、スタートボタンから開く場合は「Windowsシステムツール」からおこなってください。
なお、「ファイル名を指定して実行」はショートカットキーで開くこともできます。[Windows]+[R]のショートカットキーを押して起動しましょう。
「ファイル名を指定して実行」の画面が開いたら、コマンドプロンプトの実行ファイルである「cmd.exe」を検索欄に入力しましょう。「OK」を押すもしくはEnterキーを押すことでコマンドプロンプトを開くことができます。
検索ボックスに「cmd」と入力して起動
Windows10はタスクバーに検索ボックスもしくは検索マークがあります。ここをクリックすると、アプリケーションなどの検索が可能です。ここで「cmd」と入力すると、コマンドプロンプトが候補として表示されます。
検索結果に表示されている「コマンドプロンプト」もしくは右側に表示されているコマンドプロンプトの「開く」からコマンドプロンプトを開くことができます。
Cortanaを使用して起動
Windows10などで利用できるMicrosoftの音声アシスタントであるCortanaを利用してコマンドプロンプトを起動することもできます。検索ボックスや検索ボタンをタスクバーに設置していない場合も、この方法でコマンドプロンプトを検索して出すことができます。
Cortanaは[Windowsキー]+[S]のショートカットキーで起動することができます。検索欄が表示されるため「cmd」と入力して、検索結果からコマンドプロンプトを開いてください。
管理者権限でコマンドプロンプトを実行するには?
Windowsでコマンドプロンプトを開くと、特に何もしなければ現在利用しているユーザーとしての実行になります。標準ユーザーとしての利用となるため、管理者権限が必要なコマンドの実行などには利用できません。
そのため、もしコマンドプロンプトを管理者として実行したい場合は、コマンドプロンプトを開く際に管理者権限で開く必要があります。
Windowsのスタートボタンの「Windowsシステムツール」からコマンドプロンプトを開く場合は、コマンドプロンプトを右クリックして「その他」→「管理者として実行」でおこないます。
スタートボタンを右クリックして表示されるメニューからコマンドプロンプトを起動する場合は「コマンドプロンプト(管理者)」があるためそちらをクリックしてください。
「ファイル名を指定して実行する」からコマンドプロンプトを開く場合、cmd.exeを入力した状態で、[Ctrl]と[Shift]キーを押しながら、「OK」をクリックもしくは「Enter」キーを押すことで、管理者権限で実行することができます。
タスクバーの検索ボックスなどで「cmd」を検索した場合、右側に表示されているコマンドプロンプトの「管理者として実行」のボタンがあるためそこをクリックしてください。
検索結果に表示されている「コマンドプロンプト」で右クリックして「管理者として実行」でも同じように起動できます。Cortanaからコマンドプロンプトを開く場合はこの方法で管理者として実行してください。
ちなみに、コマンドプロンプトはデスクトップ画面上にショートカットを作成することができます。ショートカットの作成はコマンドプロンプトのファイルの場所を開いて右クリックし「ショートカットを作成」で可能です。
デスクトップ画面上などに作成したコマンドプロンプトのショートカットからの起動時に管理者として実行したい場合は、コマンドプロンプトのショートカットアイコンを右クリックして「管理者として実行」をすることで可能です。
最後に
コマンドプロンプトは、Windowsの動作をコマンドを入力して実行することができるもので、普段から利用することはないものの、場合によってはマウスなどの操作より簡単に実行できることもあります。
そんなWindowsのコマンドプロンプトは、様々な方法で起動することができますので、ここで説明した方法の中で起動しやすいと感じる方法を利用してコマンドプロンプトを開き、利用してみてください。