2021年06月01日更新
Android(アンドロイド)とは?特徴や用語・Androidスマホの基本を解説
Android(アンドロイド)とは、Google社が提供するOSです。Android(アンドロイド)スマホとは、このOSの入ったスマホのことです。この記事では、Android(アンドロイド)スマホで利用できる音声操作等の操作や用語の意味について紹介しています。
目次
Android/アンドロイドとは
普段の日常生活の中でスマホは、必要不可欠な存在となってきています。そんな、勢いよく普及したスマホですが、よく耳にするAndroid(アンドロイド)の意味やGoogleの意味を知らない方も多いかと思います。
Android(アンドロイド)の意味やGoogleといった用語を知らないまま過ごすと、恥をかく場面やスマホの買い替えの際に損をする場面に出くわす可能性もあります。
Google社が提供する「Android OS」
Android(アンドロイド)とは、Google社が開発・提供しているスマホ向けのOS(基本ソフトウェア)のことです。
先にGoogleとは、検索エンジンの運営やIT製品を販売する会社のことです。検索エンジンとは、皆さんが何かを調べたいと思った時に、ブラウザを開いて、文字を入力します。この時、検索に使うサイトのことをいいます。
また、Google社が提供・販売しているものの中で身近なものにAndroid(アンドロイド)OSやGoogle Chrome(グーグル クローム)などがあります。
Google Chrome(グーグル クローム)とは、先ほどの検索エンジンの説明で検索する際にブラウザを使うと書きましたが、このブラウザというソフトの中の一つです。このブラウザの世界でもGoogle社はシェアを拡大しています。
様々な商品やサービスを提供しているGoogle社ですが、その中の一つにAndroid(アンドロイド)OSがあります。Android(アンドロイド)OSは、スマホのOSとして身近な存在となっています。
Android OSが搭載されたスマホ
スマホという言葉から、iPhoneやGalaxy、Xperia等が思い浮かぶかと思います。
この中でGoogle社が提供するAndroid(アンドロイド)OSを搭載しているスマホは、iPhone以外のGalaxyやXperia等です。GalaxyやXperiaとは、それぞれSamsungやSonyが製造するスマホブランドです。
少し分かりやすく例にすると、ヒートテックを販売しているユニクロと同じです。ヒートテックは商品ですので、GalaxyやXperiaがあてはまります。また、ユニクロは会社ですので、SamsungやSonyがあてはまります。
自分のスマホや家族のスマホ、友人・知人と辿っていくと必ずiPhone以外のAndroid(アンドロイド)OSを搭載したスマホと出会います。これほど、多くの方がAndroid(アンドロイド)OSを利用しています。
国内のAndroid バージョンシェアは?
多くの方が利用しているAndroid(アンドロイド)OSですが、Android(アンドロイド)OSの中でも様々なバージョンが存在します。バージョンとは、アプリや機能を動かす為の土台のようなものです。
バージョンの数値が高くなるほど、最新の機能やアプリを使うことができます。Android(アンドロイド)OSのバージョンは1.0~9.0(2019/02/03現在)までがリリースされています。また、バージョンには、それぞれコードネームがつけられています。
バージョン | コードネーム | バージョンシェア |
---|---|---|
2.3 | Gingerbread(ジンジャーブレッド) | 0.057% |
4.0 | Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドイッチ) | 0.001% |
4.1~4.3 | Jelly Bean(ジェリービーン) | 1.899% |
4.4 | KitKat(キットカット) | 3.562% |
5.0~5.1 | Lollipop(ロリポップ) | 7.963% |
6.0 | Marshmallow(マシュマロ) | 14.76% |
7.0~7.1 | Nougat(ヌガー) | 23.40% |
8.0~8.1 | Oreo(オレオ) | 45.70% |
9.0 | Pie(パイ) | 2.465% |
バージョンシェアについては、少し古い(2018/12/31)統計になっています。
統計から国内では、バージョン6.0以降だけで約86%のシェアとなっています。この統計にあるシェアと同じようなバージョン6.0以降のAndroid(アンドロイド)OSを、非常に多くの方が使われていることが分かります。
Android/アンドロイドの特徴
スマホ用のOSを提供しているのは、Android(アンドロイド)OSを出しているGoogle社だけではありません。iOSを提供しているApple社やWindows Phoneを提供しているMicrosoft社、Firefox OSを提供しているMozilla社等があります。
これらの中でもAndroid(アンドロイド)OSは無償での利用と、Google社のサービスと連携しているところが大きな特徴となります。
Android(アンドロイド)OSが無償で提供されることで、スマホを作るメーカーは安くでスマホを作れます。さらに、アプリケーションの開発環境も無償で提供されているため、開発者が無償でアプリケーションの開発をすることができることになります。
Android/アンドロイドのメリット・デメリットとは
様々なスマホ用OSがある中で、Android(アンドロイド)OSは、iOSを置きざりにし圧倒的な勢いでシェアを伸ばしました。そんな、急成長をみせたAndroid(アンドロイド)OSにもメリットとデメリットが存在します。
今まで、スマホOSに関心が無かった方もメリット・デメリットを知ることで、自分に合ったスマホ選びの参考にされて下さい。
Android/アンドロイドのメリットとは
Android(アンドロイド)のメリットとは、やはりAndroid(アンドロイド)OSを提供するGoogle社のサービスを全面的に受けられることが挙げられます。
今や、Google社が提供するサービスは企業から個人までが採用し、生活から切っても切り離せない程身近なものとなっています。
Google社が提供するサービスとは、インターネットを中心としたサービスが多いです。このため、必然的にAndroid(アンドロイド)の利用に伴って、Google社のサービスを利用する機会があります。
サービス | 商品名 |
---|---|
ブラウザ | Google Chrome |
メール | Gmail |
動画 | YouTube |
地図 | Google map |
クラウドストレージ | Google Drive |
表の例はGoogle社が提供するサービスの一部ですが、ほとんどの人がプライベートや会社で聞いたことのある用語でしょう。Android(アンドロイド)OSの入ったスマホでは、これらのサービスをデフォルトで使用できるというのが最大のメリットになります。
Android/アンドロイドのデメリットとは
反対にAndroid(アンドロイド)のデメリットとは、セキュリティにあります。世界的に見てもAndroid(アンドロイド)ユーザーの多くなった現在、Android(アンドロイド)は標的にされるOSとなりました。
これは、パソコンOSとして広く利用されているMicrosoft社のWindowsシリーズと同じです。個人や企業等で広く使われておりユーザー数が多いため標的になりやすいのです。
同じように、Android(アンドロイド)もユーザーの伸びと伴に標的とされやすくなりました。
しかし、Android(アンドロイド)OSを狙う集団や個人が増えたことで、Android(アンドロイド)OSを守る集団や個人が現れました。今では、多くのセキュリティ会社がAndroid(アンドロイド)OS専用のセキュリティサービスを提供しています。
Android/アンドロイドの用語集
Android(アンドロイド)が、ここまで普及しているからこそ知っておくべき用語があります。普段聞きなれている用語だけど意味を知らないという方やなんとなくでやり過ごしていたという方は一読してみてください。
Android/アンドロイドに関する用語一覧
- ウィジェットとは、ホーム画面上で表示して使うことのできる簡易的なアプリのことです。
- キャプチャ(スクリーンショット)とは、スマホの画面を画像や動画として保存することです。
- SIMロックとは、スマホ購入時に契約した特定の通信会社のSIMカードしか使えない状態のことです。
- テザリングとは、スマホをアクセスポイントとしてWi-Fiや有線を介してPCやタブレット、ゲーム機などの通信機器をインターネットと接続することのできる機能のことです。
- ドロワーとは、アプリ一覧画面が表示させることです。
- プリインストールとは、スマホの初期状態でインストールされているアプリのことです。
Android/アンドロイドスマホを音声操作する方法
Android(アンドロイド)を音声操作するには、Googleアシスタントを使います。
Googleアシスタントとは、Google社が開発したAIアシスタントです。Googleアシスタントを起動し、音声でやり取りを行うことで音声による操作が可能となっています。
「OK Google」とスマホに向けて話すことで、スマホが音声を認識すると、「はい、どんなご用でしょう?」と返ってきます。
Googleアシスタントを使う条件
Googleアシスタントの音声操作を使う為には条件があります。
- Android(アンドロイド)バージョン5.0以上
- 1.0GB以上の空き容量
国内のAndroid(アンドロイド)OSのシェアの約86%がバージョン6.0以上です。よって、多くの方は、1.0GB以上の空き容量にだけ注意する必要があります。
また、iOSの搭載されているiPhoneやiPadにもGoogleアシスタントを導入することができ、音声操作することも可能です。
- iOS10以上
多くの場合Android(アンドロイド)OSには、音声操作可能なGoogleアシスタントがプリインストールされています。
しかし、iOSの搭載されているデバイスでは別途、Googleアシスタントをインストールすることで、Googleアシスタントによる音声操作が可能となります
Googleアシスタントで出来ること
Googleアシスタントでの音声操作は、非常に便利な機能です。例えば、料理で手が汚れている時や子どもの世話で手が離せない時等ハンズフリーでもスマホを操作したいときがあるでしょう。こんな時に、Googleアシスタントの音声操作は大いに役立ちます。
音声操作と聞いて思い浮かべる機能として、用語の意味や疑問を解消するためのインターネットによる検索があります。しかし、Googleアシスタントの音声操作では、インターネット検索以外にも様々な操作が可能となっています。
天気予報を知る
「OK Google」と問いかけた後に地域と日付の指定をして天気を尋ねるだけで、その日付と地域の天気予報を教えてくれます。
通常、地域や日付、天気予報といった意味の用語を画面に打ち込み検索した先のサイトにいかなければなりません。しかし、音声操作ではGoogleアシスタントに問いかけるだけで、すぐに結果を表示してくれます。
目覚ましの設定をする
「OK Google」と呼び掛けた後に、日付と時間を指定して目覚ましのセットを頼みます。通常、細々と設定しなければいけない目覚ましの設定が簡単に出来ます。
目的地までのルート検索
Googleアシスタントに行きたい場所や、ある場所とある場所のルートを尋ねるだけで、行き方や行く手段を教えてくれます。
端末の機能操作
ここで、端末の機能とはGPSやbluetooth、ライト等を意味しています。Googleアシスタントに、各機能のon、offを頼むだけですぐに実行してくれます。
例えば、急にブレーカーが落ちてパニックになることがあります。こういった時に、スマホのライトをつけようにも、上手くいかないことが多いです。そこで、音声操作でライトをつければ、すぐに点灯してブレーカーを回復することができます。
Android/アンドロイドとiPhoneの違いって何?
Google社が提供するスマホ用OSがAndroid(アンドロイド)だと、ご紹介しました。Android(アンドロイド)と同じく有名なスマホにiPhoneがあります。iPhoneはApple社が提供するスマホで、OSにはApple社が提供するiOSが使用されています。
Android(アンドロイド)は、無償で提供され様々なメーカーでオリジナルのスマホが作られています。これに対してiOSは、iPhoneにのみに搭載されており、Apple社はiOSとiPhoenをセットで制作・販売しています。
また、OSが違うためインストールできるアプリや操作、機能等が異なっています。
AndroidとiPhoneとスマホの意味と関係
Android(アンドロイド)やiPhoneといったスマホの用語を、その意味からしっかりと抑えていきましょう。
先に、スマホとはスマートフォンの略語を表した用語です。英語での略語ではSPとなります。
Android(アンドロイド)はGoogle社が提供するOSで、誰でも利用できるように公開されています。よって、スマホ端末を制作できるSonyやSAMSUNG、SHARP等はXperiaやGalaxy、AQUOS等のスマホにAndroid(アンドロイド)搭載して販売しています。
一方、iPhoneはApple社によって開発されたスマホ用OSであるiOSのみを搭載しており、スマホ端末の制作もApple社によってのみ行われています。
Android(アンドロイド)搭載スマホとiPhoneは、スマホが発売されはじめた2008年頃からシェア拡大のため競いあっていました。このシェア拡大の為の競争は、現在でも行われています。
アプリの数や品質
Android(アンドロイド)スマホとiPhoneでは、OSが違うためアプリ開発も異なってきます。そのため、iPhoneでは使えるアプリだが、Android(アンドロイド)では使用できないといった状況が発生します。また、この逆もあり得ます。
iPhoneで公開されるアプリの審査は厳しいことで有名です。対して、Android(アンドロイド)スマホに公開されるアプリの審査は比較的緩く、偽アプリや紛らわしいアプリが多く見受けられます。
公開される審査の違いによって、Android(アンドロイド)スマホのアプリ数はiPhoneのアプリ数よりも圧倒的に多いです。しかし、iPhoneのアプリは審査が厳しい分、質の高いアプリが多い傾向にあります。
機種選択の自由度
Android(アンドロイド)OSは無償で提供されているため、様々なスマホ製造メーカーのスマホに搭載されています。各スマホ製造メーカーは売れるスマホを作るために競争し、それぞれのスマホメーカーが個性あるスマホを製造・発売しています。
一方、iPhoneはApple社だけが開発・製造・販売を行っているため、皆同じ形やスペック、機能を持ったスマホを使うことしかできません。
Android(アンドロイド)スマホは、個性のあるスマホを開発できるためスペックの違いやAndroid(アンドロイド)OSが無償である点を活かして、価格帯にも大きな開きがあります。これにより消費者のニーズに見合ったスマホが選択されることになります。
端末の操作性
Android(アンドロイド)スマホは、各社個性のあるスマホとなっています。しかし、個性が強い為スマホを他社に乗り換えた場合の操作に戸惑うことがあります。
個性の一例として、扱いやすいようにボタンを多く配置したスマホがあったり、スタイリッシュにするためボタンがほとんどないようなスマホがあったりします。ボタンのあるなしや戻るボタンの配置の違いがストレスになることもあります。
この点、iPhoneはApple社の一択になるので、新機種に乗り換えた場合に多少の操作性の違いがあるくらいです。また、iPhoneユーザーが友人のiPhoneを操作してあげる場合もAndroid(アンドロイド)スマホと違って戸惑うことなく操作することが可能です。
ホーム画面のカスタマイズ性
iPhoneは初代のiPhoneの時代から一貫して、ホーム画面のカスタマイズ性が乏しいです。
Android(アンドロイド)スマホは、各社スマホメーカーが自社のスマホシェア拡大のために、個性豊かなホーム画面を提供しています。また、個人や企業からもオリジナルのホーム画面が提供されており、様々なカスタマイズを行える意味で自由度が高いです。
防水防塵性能
これまで、iPhoneは防水・防塵機能がなく、雨や雪の日には濡れないようにビクビクして過ごすことが多かったです。iPhone7以降のiPhoneから、IP67の防水・防塵機能が追加されました。
Android(アンドロイド)スマホの多くは、IP68の防水・防塵機能を搭載しています。Android(アンドロイド)のほうが、スマホによっては防水・防塵性能が高いです。
防水・防塵機能があれば、雨や雪の中でも通話や操作をすることが大きなメリットとなります。災害の多い近年の状況を考えると、スマホ選びの際には必須の項目でしょう。
バッテリー交換
Android(アンドロイド)スマホとiPhoneともに、防水・防塵機能を備えているため基本的には販売元でのサービスとしてのバッテリー交換を受けることになります。
業者によって値段や作業の質が異なるので、販売元以外でのバッテリー交換を選択する際には注意しましょう。
SDカードへの対応
iPhoneはMicroSDカードが非対応となっています。一方、Android(アンドロイド)スマホでは、多くのスマホでMicroSDカードに対応し、本体メモリと合わせて大容量のデータを保存することが可能です。
iPhoneユーザーは、MicroSDカードが使えないからと写真や動画等のバックアップがとれないわけではありません。iPhoneユーザーもAndroid(アンドロイド)スマホにもデータのバックアップ方法としてUSBメモリとクラウドストレージがあります。
しかし、MicroSDはスマホ本体に直接収納でき、かさばらないため便利です。よって、大容量のデータをオフラインで持ち運ぶ必要がある場合には、MicroSDカード対応のAndroid(アンドロイド)スマホを選択する必要がありそうです。
おサイフケータイ(NFC)/赤外線通信/ワンセグなどの便利機能
Android(アンドロイド)スマホの個性の豊かさの一つに、様々な便利機能があります。その一部に、おサイフケータイ(NFC)や赤外線、ワンセグ等を搭載したスマホがあります。
ガラケー時代から、日本独自に進化を遂げてきたおサイフケータイ(NFC)や赤外線、ワンセグですが、未だに需要があり、国内向けAndroid(アンドロイド)スマホの個性の一つとなっています。
この便利機能の多さが機種選択の自由度の高さを高め、Android(アンドロイド)OSのシェア拡大に貢献しているともいえます。
一方で、iPhoneはApple社により統一された機能となっているため、国内の需要に合わせた便利機能がありません。
最新技術の導入
iPhoneは、統一された機能となっていることから、最新技術の導入には時間が掛かります。しかし、新機能が導入されたときの品質は非常に高いものとなっています。
また、iPhoneに最新技術が導入されると話題になり、対応機種の全てで同時に最新技術を使うことが可能となります。
Android(アンドロイド)スマホの場合、最新技術の導入はスマホメーカー次第となります。最新技術の導入が迅速なメーカーもありますし、時間が掛かるメーカーや導入を見送るメーカーもあります。
このため、Android(アンドロイド)スマホでは、最新技術の導入されているスマホと導入されていないスマホが存在することが度々あります。
以上のAndroid(アンドロイド)の特徴を踏まえた上で、皆さんの生活に合ったスマホ探しをされてください。