AppleがiPad用キーボードに「タッチジェスチャー機能」追加の特許を取得したことが注目されています。今回の「タッチジェスチャー機能」に関する特許がApple製品に反映されるとなると、iPadでの入力や操作がさらに便利になるでしょう。
Appleはこれまでも多数の特許を取得していますが、今回iPadの入力や操作をさらに便利にするキーボードに関する新たな特許を取得したことが注目されています。
今回Appleが取得した特許はiPad用のスマートキーボードにタッチジェスチャー機能を追加するものです。具体的に説明すると、タッチセンサーを内蔵したキーボード上で、複数の指を使ったマルチタッチジェスチャー操作ができるというものです。
Appleは以前「Magic Keyboard」にタッチジェスチャー機能を追加する特許も取得していて、キーボードにタッチジェスチャー機能を追加するアイディアを常に持っていると言えます。
iPadにキーボードに内蔵されているタッチセンサーを用いた「タッチジェスチャー機能」が搭載されると、iPadの画面に触れなくてもキーボードだけで様々な操作が可能になります。
実際に特許文書には、静電容量式のタッチセンサーが用いられることや、ピンチズーム機能や2本指スワイプ、3本指スワイプなど、iPadのタッチパネルと同様のタッチジェスチャーが可能になる仕組みが記述されています。
添付された図面では、タッチ部分が英数字の盛り上がった箇所を動く様子も確認できます。
これまでAppleは多数の特許を取得していますが、当然これら全てが製品に反映されているわけではありません。
ただここ数年、AppleはiPadについてノートパソコンに変わるものであると強調していて、常にiPadの入力や操作性についての開発を続けていることは確かです。
今回の「タッチジェスチャー機能」に関する特許がApple製品に反映されるとなると、iPadがノートパソコンより操作性の高い端末になる見込みもあります。
またAppleは以前「トラックパッドのような操作をスマートキーボード上で実現する」という特許を申請していました。
この特許に関しては、2018年10月のApple発表イベントでは「市場の92%のノートPCより速い」とされた新iPad Proを発表したことから始まります。
PC情報サイト「PCMag」のアンケート調査で、「新iPad ProはメインPCの代わりになる」とした人は3分の1程度で、その理由として「iPadにはマウスがないこと」を挙げていてそれに対応するべく特許を申請したわけです。
その特許文書には、キーボードはタッチ入力を受信するように構成されていること、キーボードをトラックパッドとして操作すると、カーソルやポインタがディスプレイまたはタッチスクリーン上に表示されることなどが記述されています。
iPad用の物理キーボードにマウスと同様の機能が追加されたり、スマートキーボードでのタッチジェスチャー機能が可能になったりすれば、さらにiPadが使いやすくなるのは間違いありません。
これらの特許が製品に反映されれば、Appleが望む通りにiPadがノートパソコンに置き換えられる日が来るのかもしれません。