Windowsでスタートアップされるプログラムとして、デフォルトで「Delayed launcher」が登録されていることがあります。Delayed launcherとは一体何なのか、必要ないと思う場合無効化する方法を説明していきます。
Windows10でパソコン起動時に起動することをスタートアップといいますが、このスタートアップには様々なプログラムが登録されています。
有効になっているもの、無効になっているものはパソコンの設定で異なりますが、デフォルトで登録されているスタートアップの中に「Delayed launcher」が登録されていることがあります。
「Delayed launcher」とはどんなものなのか、よく分からない人もいると思います。見慣れないものであるからこそすわウイルスかと疑った人もいるのではないでしょうか。
この「Delayed launcher」ですが、簡単に言えばセキュリティ対策用のバックグラウンドプログラムです。
Intel Rapid Storage Technologyに含まれるIntel Rapid Recovery Technologyの機能の1つが「Delayed launcher」です。
Intelと入っていることからなんとなく安全なものだということは分かる人も多いでしょうが、この「Delayed launcher」はパソコンを起動する際、起動するプログラムを監視する役割を持ったものです。
もし仮にWindowsパソコンを起動する時を狙ったウイルスやマルウェアがあった場合、その動作を停止させる、もしくは起動順序の制限をおこなうという形でWindowsパソコンを保護してくれます。
そんなセキュリティ対策としてスタートアップで起動する「Delayed launcher」ですが、必要かどうかよく分からない人も多いと思いますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
セキュリティ方面のものだということは分かると思いますし、基本的には有用性の高いものなので、セキュリティソフトを別に入れていないような場合の必要性は高めなのが事実です。
しかし、この「Delayed launcher」がWindowsパソコンのスタートアッププログラムとして起動していると、起動時のプログラム管理/監視といった観点から起動が遅くなりがちなのも事実です。そういった観点から不要だと感じる人もいるかと思います。
Windowsパソコンを動かすために必要なプログラムというわけではないため、無効化することは問題ではありません。
「Delayed launcher」が原因でWindowパソコンに不具合が生じていることもありますので、そういう場合は「Delayed launcher」を無効化することで改善する可能性もあります。
ただし、別のセキュリティソフトを入れているようであれば別ですが、何もしていない場合「Delayed launcher」を無効化するとセキュリティ上の脆弱性ができる可能性がありますので、その点注意が必要ということは覚えておきましょう。
では、「Delayed launcher」を無効化する手順について説明していきます。「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キーでタスクマネージャーを起動してください。
「スタートアップ」タブを選択してください。
「スタートアップ」の項目の中に「Delayed launcher」がある場合、選択して「無効にする」をクリックしましょう。これでWindowsパソコン起動時に「Delayed launcher」が起動しなくなります。
Windowsパソコンの「Delayed launcher」は、起動時にウイルスに感染するのを防ぐ監視プログラムです。「Delayed launcher」は無効化しても問題はありませんが、無効化する場合は別のセキュリティソフトを入れておいて対策はしておくことをおすすめします。