Windows10OSはプロダクトキーを使ってそのライセンスを利用しますが、同じプロダクトキーを別のPCで使い回したいと考えたこともあるでしょう。Windows10のプロダクトキーの使い回しはできるのか、移行方法も含めて解説していきます。
Windows10OSはそれぞれにプロダクトキーがあります。自作PCを作成する場合など、2台目以降のPCにWindows10のプロダクトキーを使い回しできないものか、と考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
果たしてWindows10のプロダクトキーを使い回すことができるのか、ですが、可否については状況に応じて異なりますので、それぞれ確認していきましょう。
まずは同じPCにWindows10のプロダクトキーを使う場合です。Windows10の重大な不具合がある場合、再セットアップをするとWindows10の再インストールをする必要がある場合があります。
この時、Windows10OSのセットアップのためにプロダクトキーを使い回したいということも十分にありえます。
実はMicrosoft公式にも記載されていますが、同じPCでのプロダクトキーの使い回しは可能です。修復して再インストールするならライセンスを再購入しなければならないのか、と思っていた人は安心してください。
なお、複数台/2台目以降のPCでは、利用済みのWindows10OSのプロダクトキーの使い回しはできません。仮にプロダクトキーを入力したとしても、「入力したプロダクトキーは使用できませんでした」と表示されます。
ちなみに、複数台/2台目以降のPCがオンライン接続していないのであればプロダクトキーを使用して使う、ということができないわけではありません。ただし、ライセンス認証をしているわけではないため、1ヶ月ほどすると結局使えなくなってしまいます。
同時に別のPCでWindows10のライセンスを利用することはできないわけですね。そのため、複数台/2台目以降で同じWindows10を使いたいのであれば、新しくライセンスを購入する他ありません。
同時に使うのではなく、Windows10OSを別のPCに移し返すという形で使い回したい場合や、自作PCのパーツの大幅改変をするというような場合、プロダクトキーを使えるのか、という疑問を持つこともあるでしょう。
この場合、限定的な条件があるという前置き付きでプロダクトキーをライセンス認証して使い回しすることができます。
難点なのは手順が煩雑な点です。ライセンスの移行作業をする場合、認証のための工程のどこかでミスをしてしまうとそのライセンスの移行ができなくなってしまいます。
そのため、別のパソコンにプロダクトキーを使い回しをするのはあまりおすすめしません。
なお、Windows10のプロダクトキーの使い回しの可否は移行する側のPCが同じか別かということの他に、Windows10のプロダクトキーの種類そのものも影響します。
Windows10のパッケージ版と言うとWindows10OSの中でも高額なものですが、自作PCを利用している人はこれを使っているという人がほとんどかと思います。
パッケージ版のWindows10OSの場合、ライセンス認証に使われるプロダクトキーはパーツやPCそのものではなく、所有者に帰属します。所有者というのはライセンスが紐付けられているMicrosoftアカウントのことです。
そのため、別のPCにWindows10のプロダクトキーを使用したい場合、所有者(紐付けMicrosoftアカウントの持ち主)が同じで、かつ複数台/2台目以降で重複して利用していないのであれば問題なく使い回しすることが可能です。
前述したようにこの移行作業は少々煩雑なため、その点注意は必要となります。
Windows10にはパッケージ版以外にもDSP版、OEM版というものがあります。DSP版と呼ばれるマザーボードやCPU、メモリなどのパーツに紐付いているWindows10OSの場合、そのパーツの使い回しをすれば別のPCなどにライセンス移行することが可能です。
ただし、DSP版の場合は別のパソコンにプロダクトキーを使い回す場合、電話認証でライセンスを認証する必要がある場合がありますので、Microsoftのサポートも参照しつつライセンスの移行をしてください。
OEM版は購入した商品にもともとWindows10OSが入っているものを指します。ほとんどの人がこちらでの利用をしていることでしょう。富士通、NEC、hpなどメーカー製品のWindows10PCを利用している場合はこちらです。
このOEM版はPCそのものとWindows10のライセンスが一体型になっているため、同じPCで利用する場合であれば使い回しができますが、別のパソコンにWindows10のプロダクトキーを使い回しすることはできません。
その分Windows10のライセンスを安価に抑えることができるため、OEM版を利用している場合はPCそのものの買い替えという形で複数台/2台目のWindows10PCを所持することを考えましょう。
さて、Windows10のライセンスの移行をする場合どのようにおこなうのかの説明に移ります。前述したように複数台/2台目以降のPCに使い回すことはパッケージ版でも不可能なことなので、その点は理解の上利用してください。
別のパソコンに移行する場合、パッケージ版のWindows10であれば問題なくおこなうことができます。現在利用しているWindows10をアンインストールし、移行先のパソコンでWindows10をインストールすることで利用可能です。
ライセンス認証には電話認証が必要となるため、その点も注意してください。
なお、同じWindows10ライセンスでの複数台所持はできないですが、旧PCでWindows10のパッケージ版を入れる前のOSがあるタイプであれば、リカバリーディスクを利用するなどしてWindows10より前のOSの再インストールをおこなえば利用することも可能です。
別のPCにWindows10のプロダクトキーを移行して使い回しする場合で、パーツを組み替える場合、Microsoftアカウントにプロダクトキーの紐付けをおこなっておく必要があります。
ライセンス認証はWindows10をインストールしたあと、Windows10の設定を開いてください。
「更新とセキュリティ」をクリックします。
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