2020年06月27日更新
TVer(ティーバー)とは?無料TV視聴アプリTVerの通信料金や特徴を解説
無料視聴が出来るTVerとは。その特徴とは?視聴料はかかるの?テレビとの違いは?TVerを無料視聴するのにはどんなアプリが必要なの?機能は?どのようなデバイスで視聴できるの?通信料金は?できることやできないこと、注意点などを詳しく見ていきましょう。
目次
TVerとは?どんなアプリなの?
TVer(ティーバー)とは、在京民放キー局5局が共同で立ち上げ、2015年10月26日よりスタートしたテレビ番組の広告付き無料配信サービスです。
違法なアップロードされた動画配信の防止・対抗を目的としています。同じ無料サービスでも他の動画サイトに権利者に無断であげられた番組は視聴すると危険な可能性があります。
またTVerの特徴して民放各局が共同で一つのポータルサイトの中で無料で視聴できることが挙げられます。無料で民放各局の番組が視聴できるなんてことはちょっと前までは考えられませんでした。まさか無料視聴を民放のテレビ局がさせてくれるとは…
民放テレビ局5局共同の公式無料動画配信アプリ!それがTVer
2015年にサービスが開始されたTVerですが当初は在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)の番組が視聴できました。
その後キー局だけでなく準キー局である朝日放送〈現:朝日放送テレビ〉、毎日放送が2016年に参加し、2017年と2018年には読売テレビと関西テレビも参加することになり関東に住んでいる場合には本来見れない番組も見れるようになりました。
通常であれば関西ローカルの番組を関東で見たければCS放送などの有料サービスに視聴料を支払って見るしかありませんでした。意外とローカル番組っておもしろいのも多いので視聴料を払わずに無料で視聴できることは嬉しいですね。
テレビ局はそれぞれに無料配信サービスを提供しているのですが見逃し視聴のポータルサイトとしてこちらも無料で視聴できる特徴を持つTVerにも参加しているわけです。
この特徴はけっこうユニークですよね。なぜ視聴料を取らないで運営をしている民放局がテレビと同じように無料でテレビ番組をネット上でも視聴させてくれるのでしょうか。
TVerは無料?何故無料なのか
TVerは、民放のテレビ番組を無料視聴することができます。他の動画配信サービスは有料なものが多いですがなぜTVerは無料で動画を視聴することができるのでしょうか。
無料サービスなのでできることが少なかったりするのでしょうか。注意点はあるのでしょうか。見ていきましょう。
TVerの利用自体は無料!
TVerは嬉しいことに無料で番組を楽しむことができます。これが最大の特徴で視聴料がかからない、つまり無料で外出先でも通勤途中でもテレビ番組が見れるとは凄いことですね。でも視聴料がいらないということは何か危険なことや注意点がTVerにはあるのでしょうか?
他の無料動画サイトとの違いはどんなところでしょうか。通信料金はかかるのでしょうか?もう少し詳しく見ていきましょう。
通信料金やプロバイダ料はもちろん必要
TVerの利用自体は無料ですがもちろん通信料金やプロバイダ料金は別途必要です。TVer自体の利用料金は無料だとしても通信量はけっこうかかります。
ですから気にせずに外出先でスマホアプリでどんどん無料視聴してしまうと月の制限に到達してしまうかもしれません。動画視聴ですので通信料金もバカに出来ません。
ただしソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」においては、TVerもデータ容量を消費せずに無料で使い放題となる対象コンテンツに入ったようです。
「ウルトラギガモンスター+」は、ソフトバンクが2018年9月に始めたサービスです。毎月50GBまで使用できるデータ容量と、対象の動画サービスやSNSはデータ容量を消費しない“ギガノーカウント”という特徴があり無料で使い放題になるわけです。
つまり通信料金をカウントせずに見放題にできることになります。これを利用すれば視聴にデータ容量を消費しなくなるのでソフトバンクの対象ユーザーの人は通信料金を気にする必要がなく実質無料で視聴できることになります。
視聴料は何故かからないの?
TVerを民放各社が設立した理由の一つに無料で視聴される違法動画への対抗のためという側面があります。民放各社は自分たちが権利を持つ番組が許可なく無料動画サイトにアップロードされていることに悩まされていました。
権利者に許可なくアップロードすることは違法なのですがなかなか減りませんでした。そこで民放各社はそれぞれ運営していた無料視聴できる見逃しサイトの他に民放各社の番組がまとめて見れる一元的な無料のポータルサイトとしてTVerを作ったのです。
もともとテレビ局は見逃し無料配信をして連続ドラマなどを見逃してしまったとしても次の放送回をテレビの放送で見てもらいたいという狙いもあります。
つまり地上波放送が基本にありその補完の意味合いがTVerにはあるのです。だからこそ他の無料動画サイトとは違ってテレビ番組が公式に無料配信されているのです。
視聴料を取っているわけではない民放テレビ局ですから地上波の無料放送を見てもらうためにテレビ局が公式に見逃し番組を無料配信するという一風変わった特徴を持つ無料サービスが誕生したわけです。
TVerの機能はどんなものがある?Tverでできること
ここまでTVerについて説明してきましたが具体的にはどんな特徴があるのでしょうか?注意点はあるのでしょうか?TVerでできることを見ていきましょう。
検索機能、番組表機能はもちろん搭載
TVerを開くと左上に検索窓と番組表があります。視聴料金が無料にも関わらず充実していますね。赤色で囲われた検索窓に見たい番組名や出演しているタレント名を入力して探すことができるようになっています。
赤色で囲まれた部分をクリックすると番組表に飛びます。番組表内には民放5社の番組表だけでなくNHKや独立UHFのものもあります。さらにはBSまで。
アプリだからこそのレジューム機能
TVerにはレジューム機能が搭載されています。レジューム機能とは途中まで番組を見た状態で一度視聴を止めたとしても次に見るときにその続きから見ることができることを可能にする機能です。
TVerを外で視聴している場合など番組をすべて見れなかった場合でも続きから視聴ができることが分かりましたね。
マイリスト機能ももちろん搭載
次にTVerのマイリスト機能についてです。上記の赤色の項目に登録するとお気に入りの番組を追加することが出来ます。番組一覧または番組のジャンルから配信されている番組を表示することが出来ます。
赤色で囲ったハートマークを選択するとTVerのマイリストに番組が追加されていきます。無料なのにマイリストが作成できたり意外と機能が充実していますね。
TVerに危険はないの?
TVerはけっこう使えそうだなと思った方も多いと思います。無料ですべての番組というわけにはいきませんがかなりの番組を視聴できます。さらに自分でお気に入り番組を設定できるので使ううちにカスタマイズされてどんどん使いやすくなっていきますね。
さてそんなTVerですが何か危険なことはあるのでしょうか?
適当な動画サイトよりも確実に安心
TVerの運営は民放のテレビ局と広告代理店が出資しているプレゼントキャストという会社が行っています。
日本で有名な企業であるテレビ局と広告代理店が関係しているTVerは信頼性が非常に高いといえるでしょう。
現在世の中には数多くの無料動画サイトがありますがその中には偽者の広告を利用したマルウェア、ウイルス感染なんて話もあったりします。
前述した2014年のケースは、偽広告を使った手口でウイルスに感染させるためサイトへ誘導するためわざわざYouTubeの正規広告枠を買っていました。
それをクリックした人たちを複数のサーバーを経由させて悪意のあるサイトに誘導し、最終的にウイルスに感染させようとするという手の込んだものでした。
最終的にユーザーが感染させられることとなるウイルスはランサムウェア(身代金を要求する不正プログラム)というものでした。無料で見ていただけなのに金銭的な被害がでてしまうこともあるわけですね。
偽のソフトウェア更新を促すなんてこともあります。コンピュータを使用していると良く見かける「Adobe Flash Playerの最新版を入手してください」と同一の偽のメッセージを表示し、不正プログラムをインストールさせるという手口が確認されています。
ユーザーには同一のデータを使用しているのか、見分けはつかないのです。この場合インストーラーの名前は、本物と同じでしたが、実行するとウイルスを生成してインストールするというものでした。
ただTVerについてはアップロードできるのは番組の権利者である民放各局です。同じ無料で見ることが出来る動画サイトは不特定の人間がアップロード投稿できます。
他の無料動画サイトとTVerを比較すると権利者が見逃し配信という形で無料で番組を提供している点で全く違うと言えます。
テレビ局という限られた提供者が自分の著作物をTVerで無料で提供している。そう考えると基本的にTVerで視聴することは安全であるといっていいと思います。
それに対して無料の動画サイトではYouTubeでも広告から偽サイトに誘導される可能性も否定することはできません。
ランサムウェアとは、モバイル端末のアクセスを制限多くが画面をロックして「解決(画面のロックを解除)するために金銭を支払え」とユーザーを脅迫するものです。
それと比べるとTVerは民放各社がテレビ放送の補完として運営されているので性格は全然違うので同じ無料サービスといっても安全性は高いのではないでしょうか?
TVerを利用したい場合の注意点
TVerを無料で利用したい場合の注意点についてです。これまで見てきたTVerには無料で使用できる便利な機能がたくさんありました。TVerでできること、できないことさらには注意点について考えていきたいと思います。
まず一つ目に見れない番組があるということです。TVerでは全ての番組が無料配信されているわけではありません。例えば相棒のような人気ドラマでもTVerで無料配信されていないものがあることは注意点です。
次にインターネットに接続している必要があります。TVerはストリーミング方式での無料配信ですのでネット環境が視聴には必須となります。
三番目にTVer上の動画はダウンロード、保存することは出来ません。特徴としてマイリストに登録することが出来ると上で述べましたがあくまで好きな番組をTVer内ですぐ分かるようにしているだけでPCやスマホ内に保存できるわけでないことが注意点です。
最後にTVerの配信期間は1週間でそれを過ぎその番組の最新回が放送されると以前の放送は見ることが出来なくなります。これも注意点ですね。
動作にはある程度の環境が必要
TVerを無料で見る際にはどのくらいのスペックのPC、スマホでなら見ることが出来るのでしょうか?詳しく見ていきたいと思います。
Windowsの場合
Windowsの特徴は以下の通りです。
- OS:Microsoft Windows 7/8.x/10
- ブラウザ:Microsoft Internet Explorer 11以上、Microsoft Edge最新版、Google Chrome最新版、Firefox最新版
OSはWindows7以降であれば問題なく視聴できるようです。以前大きなシェアを誇っていたXPは動作対象外になっていますね。XPは優秀なOSで何年にも渡って世界中で使用されてきましたが現在では既に更新も終了していて使用し続けると危険なこともあります。
あとはブラウザが4種類に対応していますが全て最新版に更新することを忘れないようにするのが注意点です。こちらも更新を怠ると危険なこともありますのできちんと最新版に更新しておきましょう。更新は無料で可能です。
Macの場合
Macの特徴はどうでしょうか。
- OS:Mac OS 10.7以降
- ブラウザ:Safari最新版、Google Chrome最新版、Firefox最新版
Macの場合はMac OS 10.7以降なら問題ないようです。10.7のリリースは2011年なのでかなり多くの機器で問題なく無料でTVerを楽しむことが出来ると思います。
ブラウザも複数に対応していますが全て最新版でなければ危険なのはWindowsと一緒の注意点ですね。無料ですので更新しておきましょう。
iOSの場合
次にiPhoneやiPadの場合です
- OS:iOS9以降
- 機種:iPhone4S以降
OSはiOS9以降で機種もiPhone4S以降ですから今使用されている大部分の機種でTVerは無料視聴できると思います。パソコンと違ってスマホやタブレットの場合には無料ですがアプリのインストールが必須になることが注意点になります。
アプリは最新版でないと危険なこともありますので注意してください。
Androidの場合
最後にAndroid版です。
- OS:Android4.1以降
- ブラウザ:端末付属の標準ブラウザ最新版
- アプリ:「TVer」アプリ
Android版もiOS版と同様に少し古い4.1でも動作します。iOSと同じでアプリを最新版に更新しないと危険なこともあるので更新しておいてください。
スマホやタブレットの場合は通信量に注意しよう
スマホやタブレットでTVerを視聴する場合通信料金について気にしなくてはなりません。出先でも動画視聴できることがPCには無いメリットですがいくら視聴料無料のTVerとはいえ通信料金が多くかかっては無料の意味がありません。
TVerの動画を外で見る場合思った以上にデータ容量を使用したら帯域が制限されたり制限の解除に余分な通信料金がかかったり危険ですよね。
外でTVerを無料視聴する際はWi-Fiなどの通信料金を気にしなくてすむ環境で危険を避けて楽しむことをオススメします。
(まとめ)
さて無料視聴が可能なTVerについてここまで見てきました。視聴料が無料で外でもアプリで地上波放送を楽しめることは驚きでした。ただ視聴料無料でもデータ容量を浪費しては元も子もありません。
帯域制限になる危険を避けるためにも外では公衆Wi-Fiなど無料で通信できる環境でTVerを楽しみたいと思いました。