2019年02月13日更新
【Mac】自分のIPアドレスを確認する方法
Macで急な接続不良でインターネットが使えなくなったりした際に、IPアドレスを確認しなければいけない場合があります。この記事ではMacのIPアドレスとは何か?ということや、IPアドレスの確認方法、変更方法を詳しく解説します。
目次
- 1【Mac】自分のIPアドレスを確認したい
- ・IPアドレスとはインターネット上に接続された機器が持つナンバーのこと
- 2【Mac】自分のMacのローカルIPアドレスを確認する方法
- ・画面左上の角にあるAppleアイコンをクリック
- ・表示されたメニューから「システム環境設定」を選択
- ・「ネットワーク」をクリック
- ・接続している機器を選ぶ
- ・「TCP/IP」タブをクリック
- 3【Mac】自分のMacのローカルIPアドレスをターミナルを使って確認する方法
- ・ターミナルを開く
- ・ifconfigコマンド「ifconfig | grep "inet " | grep -v 127.0.0.1」を使用
- ・IPアドレスは「inet」の行に表示
- 4【Mac】自分のグローバルIPアドレスを確認する方法
- ・ウェブサイトを使って調べる
- ・グローバルIPアドレスで判断できる情報
- 5【Mac】自分のMacのIPアドレスの変更・固定方法
- ・「システム環境設定」を開く
- ・「ネットワーク」のアイコンをクリック
- ・Wi-Fiを選択して右下の「詳細…」をクリック
- ・「TCP/IP」タブをクリック
- ・「IPv4の設定」メニューで「手入力」を選択して入力
- ・「ネットワーク」の最初の画面に戻ったら、右下の「適用」をクリック
- ・変更の注意点
- ・合わせて読みたい!Macに関する記事一覧
【Mac】自分のIPアドレスを確認したい
現在ではインターネット接続の仕様上、IPアドレスを確認する機会というのはあまりないかもしれません。ネットワークの接続時にIPアドレスを自動的に割り振ってくれるからです。
それでも、ネットワークが急に繋がらなくなった時、または社内でローカルネットワークを引いている時など、IPアドレスを確認しなければならない場面があります。
この記事では、Macの方向けに、IPアドレスとは何か?ということやMacのIPアドレスを確認する方法、IPアドレスの変更方法などを解説します。Macの使用中、急な接続不良で困らないためにも、ぜひご覧ください。
IPアドレスとはインターネット上に接続された機器が持つナンバーのこと
IPアドレスとは、ネットワークを使用する際に必ず必要な個々の通信情報を示したナンバーのことです。
IPアドレスにはグローバルIPアドレスとローカルIPアドレスがあり、グローバルIPアドレスとはインターネットプロバイタとの契約の際に借りる番号、ローカルIPアドレスはルーターを介して通信を共有している全ての機器に割り振られる番号です。
グローバルIPアドレスをマンションの住所、ローカルIPアドレスをマンションの部屋番号とするとイメージしやすいでしょう。IPアドレスは通常のネットワークの利用の場合、一定時間、またはルーターとの接続を切った場合などに変更されます。
何かのきっかけでプロバイタ側とモデム側のIPアドレスや、ルーター間のIPアドレスがずれて整合性を失った場合、ネットワークに接続できなくなることがあります。
【Mac】自分のMacのローカルIPアドレスを確認する方法
基本的に通信が上手くいっている時はあまりIPアドレスを確認する必要がありません。ただ、接続不良になった場合や設定を変更しなければならない時のために、MacのローカルIPアドレスを確認する方法をご紹介します。
画面左上の角にあるAppleアイコンをクリック
まずはMacのホーム画面の左上、リンゴのマークの【Appleアイコン】をクリックします。
表示されたメニューから「システム環境設定」を選択
Appleアイコンをクリックして表示されたメニューの上部、【システム環境設定】をクリックします。
「ネットワーク」をクリック
システム環境設定のメニューが表示されたら、真ん中あたりにある【ネットワーク】のアイコンをクリックします。
接続している機器を選ぶ
ネットワークのメニューが表示され、左側に接続の一覧が表示されているはずです。接続されている機器の左側の○が緑になっている部分が、正常に接続されている機器です。
検証例では無線でルーターに接続しているので、【Wi-Fi】にMacのカーソルを合わせて、画面右下の【詳細】をクリックします。有線接続の場合は【Ethernet】が緑になります。
「TCP/IP」タブをクリック
詳細メニューが開いたら、画面上部の【TCP/IP】タブをクリックします。TCP/IPタブの画面の上段【IPv4アドレス】の右側に表示されている4つの数字(例では192.168.3.7)がこのMacに現在割り当てられたIPアドレスです。
【Mac】自分のMacのローカルIPアドレスをターミナルを使って確認する方法
システム環境設定からMacのIPアドレスを確認する以外にも、Macのターミナル(設定画面を介さず直接指示する機能)を使って確認する方法があります。Macの操作に慣れた方ならこちらの方が速いでしょう。
ターミナルを開く
まずはMacのホーム画面で画面左上の【移動】をクリックします。
表示された項目の中から、【アプリケーション】をクリックします。
表示されたアプリケーションの一覧から、下の方にある【ユーティリティ】にMacのカーソルを合わせると、右側に収納されていたメニューが表示されます。その中の【ターミナル】をクリックします。
ifconfigコマンド「ifconfig | grep "inet " | grep -v 127.0.0.1」を使用
Macのターミナルが起動しました。この画面に構文を直接打ち込むことになります。空欄部分に全て半角英数で【ifconfig】と入力します。
この方法だとMacのインターフェースが一覧で表示されています。画面が見にくい、IPアドレスのみ確認したいという方は、【ifconfig | grep "inet " | grep -v 127.0.0.1】と入力してみてください。
IPアドレスは「inet」の行に表示
どちらの方法でも確認できますが、2番目のgrepコマンドを使った構文の方が探しやすいです。【inet】の後ろに記載されている、4つの部分に分かれた数字がMacのIPアドレスです。
【Mac】自分のグローバルIPアドレスを確認する方法
ここまでは、MacのローカルIPアドレスの確認方法をご紹介しました。プロバイタから借りているグローバルIPアドレスの確認方法もご紹介します。
ウェブサイトを使って調べる
自分のグローバルIPアドレスを調べる最も簡単な方法は、アクセスしたIPアドレスを表示するWEBサイトから確認する方法です。
見やすくかつ安全なWEBサイトはこちらやこちらです。アクセスするだけでモデムやルーターに割り当てられているグローバルIPアドレスを確認することができます。
グローバルIPアドレスで判断できる情報
例えばホームページのサーバーを自分で構築していたり、社内のネットワークを統括しているなどの使い方でなければ、通常IPアドレスは変動していきます。
アクセスする側である限り、機器間のIPアドレスの整合性さえとれていれば固定する必要はないからです。
ただ、その中でも「どこのプロバイタを利用していて、どの国の言語を使用しているのか、どのOSのどんなブラウザを使用してどのあたりに住んでいるのか」程度は参照することができてしまいます。
個人情報を特定できるレベルではありませんが、危険なサイトにはアクセスしないほうがよいのにはこうした理由もあります。
【Mac】自分のMacのIPアドレスの変更・固定方法
Macの何らかのエラーで、機器間のIPアドレスの整合性がとれていない、または社内ネットワークで利用するためIPアドレスを固定したい場合があります。
グローバルIPはプロバイタとの契約無しに固定することはできませんが、ローカルIPアドレスはMacのシステム環境設定から固定、変更することが可能です。
「システム環境設定」を開く
先ほどと同じ要領で、Macのホーム画面左上の【Appleアイコン】をクリックし、表示されたメニューの中から【システム環境設定】をクリックします。
「ネットワーク」のアイコンをクリック
システム環境設定メニューの中の【ネットワーク】をクリックします。
Wi-Fiを選択して右下の「詳細…」をクリック
管理者権限を持たないユーザーの場合、管理者でログインするかユーザー名、パスワードを使って画面左下の【鍵のアイコン】をクリックし、変更を許可しておきます。
次にネットワークのメニューの左側、IPアドレスを変更したい機器にカーソルを合わせた状態で、画面右下の【詳細】をクリックします。検証例ではWi-Fi環境なので、【Wi-Fi】にカーソルを合わせています。
「TCP/IP」タブをクリック
ネットーワークの詳細メニューが開いたら、画面上部の【TCP/IP】タブをクリックします。
「IPv4の設定」メニューで「手入力」を選択して入力
TCP/IPタブをクリックしたら、画面上部の【IPv4の設定】の右側をクリックし、【手入力】に変更します。次に【IPv4アドレス】の欄に変更したいIPアドレスを入力し、画面右下の【OK】をクリックします。
「ネットワーク」の最初の画面に戻ったら、右下の「適用」をクリック
OKを押すと自動的にTCP/IPの画面を抜けてネットワーク設定画面に戻るので、右下の【適用】をクリックすればローカルIPアドレスが変更、固定されます。
変更の注意点
IPアドレスを変更する際、注意点としてIPアドレスを重複させないこと、サブネットマスクを変更しないこと、ルーターの値を変更しないことの3点があります。順にご紹介します。
IPアドレスが他の機器と重ならないようにする
複数の機器(パソコンやスマホなど)を使用している場合、それぞれ個別にローカルIPアドレスが割り当てられています。同じIPアドレスを使用することはできないので重ならないよう気をつけてください。
サブネットマスクを変更しない
サブネットマスクとは、それぞれのコンピューターがどのネットワークを使用するかを指定している値のことです。検証例ではサブネットマスクの値は255.255.255.0となっています。
このサブネットマスクの値を変更すると、機器ごとのIPアドレスの認証範囲がわからなくなり、接続できなくなるため、サブネットマスクの値は変更しないようにしてください。
ルーターの値を変更しない
サブネットマスクの場合と同じく、ルーターの値も変更しないようにしてください。プロバイタ側のサーバーとのグローバルIPアドレスの整合性が合わず、接続できなくなります。
この記事では、MacのIPアドレスとは何か?ということ、IPアドレスの確認方法や変更方法について解説してきました。いざという時のためにも、MacnoIPアドレスの確認方法を知っておいていただければと思います。