現在の最新バージョンである「Windows10」の次は「Windows11」だろうか、と考えている人も多いでしょう。そのWindows11は出ないのか、「Redstone」とはなにか、Windows10の次のアップデートの時期なども含めて解説していきます。
Windows10がリリースされたのは5年前の2015年。Windows7やWindows8へのアップデートはそれぞれ2009年と2012年ですので、アップデートスパンを考えれば、次のOSとして「Windows11」が出る次期なのでは、と考えている人も多いでしょう。
しかし、詳細は後述しますがWindows11がリリースされる予定はありません。
Windows11をリリースする予定がないということは、すなわちWindows10の次期OSも出ないということです。
はっきりWindows11が出ないと言えるのは、Microsoft社が正式に「Windows10がWindowsの最終バージョンである」ことを発表しているためです。
今後はどうなるのかといいますと、Windows10の次期OSアップデートは無いものの、Windows10自体のアップデートは今後も無料で繰り返されます。
アップデートによりできることも増えていきますが、それによって古いPCがそのOSアップデートに対応できなくなることもありますので、これまでOSが変わるごとにPCを購入していた人もいるでしょう。
Windows10のバージョンによっては、2020年にサポートが終わるものもあります。これまで同様Windows10のアップデートに対応したPCの買い替えなどが必要になる時期がくる可能性はあることを留意しておきましょう。
疑問に思う人もいるのが、なぜWindows10が最後のOSになったのか、ということでしょう。
実は、WindowsOSのアップデートが行われるたび、不具合のせいで不満の声が上がることも多くありました。Windows8からWindows10へのアップデート時も、パソコンが重くなった、使えなくなった、という不満の声もあったくらいです。
OSアップデートのたびに不満の声が上がるというのは対応なども含めて大変だということは分かると思います。その上、Microsoftが最終目標としていた「PCでもモバイル端末でも同じOSが利用できる」ことをWindows10で達成できていることも理由でしょう。
今、タブレット端末でもWindowsOSを利用している人も多いと思います。そうやってPCとタブレットとで同期して利用できるようになったため、これ以上のOSアップデートは必要ないという判断でもあるようです。
なお、Windows10のアップデートにはこれまで「Redstone」というものが配信されていました。
Windows10のアップデートプログラムのコードネームに「Redstone」があります。以前はWindows10のアップデートはWindows11の配布ではなく、Redstoneというプログラムの配信で提供していました。
そのため、今後のWindows10のアップデートも「Redstone」が使われるのではないかとも言われていました。
しかし、「Redstone」でのアップデートも2018年に終了しています。
2020年8月現在のWindows10の大型アップデートは「May 2020 Update(バージョン2004、コードネーム20H1)」で、次のアップデートの時期は、一般ユーザーは10月頃ではないかと言われています。
Windows10の次のOSと考えられたWindows11は出ないことをMicrosoftが正式に発表しています。しかし、Windows10がOSとして据え置かれると行っても大型アップデートで今後も進化していくことになります。
アップデートにより対応しないWindows10のバージョンもありますので、アップデートの有無を不具合報告なども中止しつつ行っていってください。