Windowsの電源の状態には様々ありますが、その中で「スリープ」と「休止」はどういった違いがあるのかご存知ですか? Windowsのスリープと休止は電源の状態としてはどのような違いが在るのかについてを詳しく解説していきます。
Windowsで電源を切りたいときや、放置していたときの状態など、PCの電源状態は複数存在しています。
Windowsの電源の状態を表す物の種類としては次の4つが存在しています。
まず1つ目はスタンバイ状態、もしくはスリープ状態と呼ばれるものです。WindowsXPの頃の「スタンバイ」とWindows Vista以降の「スリープ」は同じ意味合いなためここにまとめて記載しています。
スタンバイもしくはスリープの状態というのは、その時点で開いているアプリケーションやファイルなどの作業状況をメモリ上に残し、省電力状態でPCを開いたままにしています。
2つ目は休止状態と呼ばれるものです。その時点で開いているアプリケーションやファイルなどの作業状況をハードディスクに保存し、PCの電源は落としてしまう状態を指します。
3つ目はシャットダウンです。いわゆるPCの電源を切ることにあたり、シャットダウンすると開いているファイルやアプリなどは保存されないまま終了されることになります。
PCの動作を完全に止めることになりますが、シャットダウンするとアプリが強制終了されるとは限らず、シャットダウン時に保存していないファイルなどがあると保存の有無の確認画面が表示されます。
スリープと休止の状態を組み合わせた「ハイブリッドスリープ」というものもあります。その時点で開いているアプリケーションやファイルなどの作業状況をメモリとハードディスク両方へ保存し、まずはスリープ状態にします。
スリープから一定時間経過すると休止状態になるため、ハイブリッドスリープに設定しておくと便利です。
それぞれの電源の状態のメリット/デメリットについても確認しておきましょう。
スタンバイ/スリープ状態の場合、WindowsPCを一時的に停止させている状態になるため、電力は消費するものの復帰は早いです。
ただし、停電などが起きた場合、ノートパソコンなどバッテリーが搭載されていないデスクトップPCだと接続している電力が切れた時点でデータが消えてしまいます。
休止状態は電源を切っている関係上、復帰するのはスリープ状態とは違い少々時間がかかります。
これは電源を切っている分電力消費を抑えることはできるため、バッテリー消費をなるべく抑えたいノートパソコン向けの機能として搭載されました。
また、デスクトップPCの場合は特に、電力供給が切れてもハードディスクの中に保管されているため、同じ状態で復帰することができます。
シャットダウンは電源を切るわけですから、休止状態と同じくバッテリー消費を抑えることができます。
ただし、完全に動作を停止させることになるため、休止状態とは異なりアプリなどの作業状況の保存はされません。
再度PCを起動した場合、休止状態よりも更に起動に時間がかかりますが、数日間使わないような場合にはこちらの電源状態にしておくことをおすすめします。
スリープと休止状態を組み合わせたハイブリッドスリープは、前述したとおりスリープ状態を経て電源を切った状態でありつつデータは保持したままにできるものです。
スリープ状態から一定時間を過ぎると休止状態になるため、少し席を外すような場合にはスリープ状態での復帰ができ、長時間席を外す場合は休止状態となるため電力消費を抑えられます。
一長一短のスリープと休止状態を併せ持ったいいとこ取りの電源状態なのです。
スリープと休止は、作業状況の保存場所の違いの他、電源を切るかどうかの違いもあります。PCを利用する状況に応じてスリープと休止を使い分けるのがベストです。
なお、休止とスリープとをあわせたハイブリッドスリープも存在しているため、休止にするかスリープにするか迷うような状態が多いのであればその設定にするのもありだと思いますので、一度利用してみるのも良いでしょう。
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