2021年02月10日更新
Windows10の推奨メモリは?4GBは少ない?十分?
Windows10を動かすために必要なメモリですが、推奨サイズはご存知ですか? Windows10のメモリとして4GBというのは少ないのか、それとも十分なのか。スペックごとにWindows10の推奨メモリも変わってきますので、それも含めて解説していきます。
Windows10の推奨メモリは?
Windows10を動かすためにはメモリサイズも重要です。新しくPCを購入しようと考えている人などにはWindows10のメモリはどれくらい必要なのか、疑問に思っている人も多いかと思います。
64bit版で4GBでは少ない?
Windows10には32bit版と64bit版があります。64bit版の場合32bit版よりも要求される推奨メモリは大きいのですが、4GBのメモリだと少ないのか、それとも十分なのか判断しかねる人も多いでしょう。
メールやネットサーフィンのみなら十分
Windows10の64bit版の場合、メールやネットサーフィンするだけであれば必要なメモリとしては十分です。ただし、ネットサーフィン時にタブを複数開いた場合、4GBだと心もとない場合があります。
1つのタブで色々と見る、というくらいであれば4GBあれば十分ですが、開くタブが多ければ多いほどメモリが4GBでは少ないと感じることも無いわけではありません。利用する環境がどの程度かについても含めて推奨メモリに値するかどうかを確認しましょう。
Windows10を快適に使用するのに必要な最低メモリ容量/スペック
前述したように、Windows10の推奨メモリは快適に使いたい環境で変化します。最低限必要なメモリ容量やスペックとしてはどの程度なのかについてを用途別に確認しておきましょう。
なお、Windows10のエディションごとに認識可能な最大メモリが異なります。次の表も参考にしながら、用途別の最低メモリ容量/スペックがどれにあたるのか確認しましょう。
Windows10の各エディションで認識可能な最大メモリ容量 | ||
---|---|---|
エディション | 認識可能な最大メモリ容量 | |
32bit | 64bit | |
Windows10 Home | 4GB | 128GB |
Windows10 Pro | 4GB | 2TB |
Windows10 Enterprise | 4GB | 2TB |
Windows10 Education | 4GB | 2TB |
仕事や業務で使う場合
仕事や業務で使う――Officeなどを中心に利用し、ネットの利用は最低限、という形であれば4GBのメモリでも十分快適に利用することができます。基本かつ簡単な動作であれば4GBで問題ありません。
なお、Microsoft EdgeやGoogle Chrome、Firefoxなどのタブブラウザでタブをかなりの数開く場合、4GBでは少し足りないこともあるため、そのあたりは調整が必要とも言えます。
ゲームで使う場合
ゲームで利用したい場合、そのゲームが必要とするスペックにもよりますが、軽めのPCゲームであればメモリは4GB~8GBあれば十分快適にプレイすることができます。
オンラインの3Dゲームをするのであれば8GB、高スペックが求められるようなゲームの場合はいわゆるゲーミングパソコンと言われるものでも利用されるメモリ容量の16GBが求められることもあるため、利用したいゲームに必要なメモリスペックの確認が必要です。
動画編集などをしたい場合
動画編集に関してもゲームと同様です。簡単な動画編集や画像編集などであれば4GBのメモリでも動かすことが可能です。
高解像度のものや複雑な画像編集、HD画質の動画編集となると8GBのメモリが、フルHD異常のが高解像度の動画編集ともなると16GBのメモリがあったほうが快適に利用できるます。
こちらも最低限必要なメモリ容量はやりたいことの複雑さでも変わってくるため、最低限必要なメモリスペックより高めのものを推奨スペックと判断してメモリ容量を決めると良いでしょう。
メモリ容量別目安一覧
ではWindows10のメモリ別での目安としてはどの程度のものなのか、最低限必要なメモリラインと推奨とされるメモリ容量のラインについてをそれぞれ確認していきましょう。
なお、各エディションごとに必要な最低必要メモリは次のとおりですので、そちらと合わせて確認してください。
Windows10の各エディションで最低限必要なメモリ容量 | ||
---|---|---|
エディション | 最低限必要なメモリ容量 | |
32bit | 64bit | |
Windows10 Home | 1GB | 2GB |
Windows10 Pro | 1GB | 2GB |
Windows10 Enterprise | 1GB | 2GB |
Windows10 Education | 1GB | 2GB |
Windows10 Anniversary Update | 2GB | 2GB |
2GB未満
2GB未満となると1GBなのですが、これはWindows10の最低限必要なメモリになります。と言っても本当に最低限であり、使ってみると少ないと感じることがほとんどです。
1GBで快適に動かすのは難しく、Windows10の新型のもので32bit版であっても1GBのメモリのものはかなり少ないため、2GB未満が推奨メモリになることは無いと言えます。
2GB以上
Windows10の64bit版の最低源必要なメモリが2GBになります。ブラウザでのネットサーフィンができるメモリスペックではありますが、タブを複数開けるブラウザを利用する場合、開けるタブは1つ程度と少ない印象はあります。
また、メールや文書作成をするような軽めのアプリを使う分には十分な容量ですので、本当に最低限のスペックで問題ないという場合は推奨メモリと言っても問題ないでしょう。
4GB以上
4GBというのはOfficeアプリを利用する上での最低推奨メモリです。Windows10の64bit版の場合最低限必要となるメモリスペックであり、32bit版の場合は認識可能な最大容量でもあります。
タブブラウザを利用したブラウジングをする場合、複数のタブを開こうとすると4GB以上のメモリがあると快適に利用できます。
動画の視聴やOfficeアプリの複数起動、軽いPCゲームのプレイも4GBあれば利用できますし、簡易な動画/画像編集をする分にも問題ありません。
8GB以上
Windows10の64bit版の場合はメモリが8GBあったほうが快適に動きます。8GBの場合はオンラインの3Dゲームをすることもできる他、3Dモデリングソフトの利用や高解像度/複雑な画像編集、HD画質の動画編集をすることもできます。
ゲームをプレイするためのゲーミングパソコンとしては8GBというのが最低限必要なメモリ数でもありますので、ゲーミングパソコンとして利用したい場合はこの上のメモリ数を選択したほうが無難です。
16GB以上
16GBともなるとゲーミングパソコンやCGなどの動画作成をするための最低限の推奨メモリになります。
高スペックが求められるゲームのプレイやPCゲームの配信、フルHD以上の高解像度の画像編集や仮想マシンの利用なども16GBあったほうが快適に利用することができます。
Windows10でゲームや動画作成などを主としておこないたい場合は16GBあるとそれなりに快適に動かすことができるでしょう。
32GB以上
32GB以上はモデリング/ゲーミングPCでも快適に動かせるメモリスペックになります。
4K以上の高解像度の動画編集や、3DCG/3Dエフェクトの編集。動画のエンコードをしながら別の作業をするなど、メモリを大量に使う作業が多い/同時進行したい場合に必要なスペックとも言えます。
一般的なものよりもかなり高いメモリ数なため、比例して価格も上昇します。最初から32GBのメモリ数のPCを購入するのではなく、メモリを増設して32GBや64GBにするという方法を取ることも多いです。
なお、場合によってはメモリ数よりもCPUスペックなどが影響することもあるため、メモリ数が高いからと言って必ずしも快適に動くとも限りません。
CPUやGPUなどのスペックも考慮して、より良いパフォーマンスで利用することができるよう調整が必要です。
最後に
Windows10で利用する場合、メモリ数は高いとその分動きも快適になりやすいです。基本的なことだけなば4GBのメモリでも十分ですが、やりたい内容によって十分かどうかは変化します。
この記事で紹介した内容やメモリ容量ごとにできることからどのメモリ数を積めばいいのかの参考にしてみてください。