GarageBandでドラムの打ち込みをしよう
MacやiPhoneでドラムの打ち込みをおこなうのであれば、「GarageBand」がおすすめ。今回の記事では、GarageBandでドラムの打ち込みをおこなう方法を紹介いたします。参考動画等も紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
目次
- 1【iOS/MacOS】GarageBandとは?
- ・Appleの開発した音楽制作ソフトウェア
- ・インストール
- 2【iOS/MacOS】GarageBandの事前設定方法
- ・トラックの作成方法
- ・トラックの種類
- ・MIDI/オーディオファイルの読み込み
- ・テンポの設定
- 3【iOS/MacOS】GarageBand~実際のやり方~
- ・ピアノロールでドラムを打ち込む
- ・ピアノロールの見方
- ・ドラムセットの鍵盤配列
- ・ドラムの打ち込み
- ・ドラムパターンの編集
- ・音程楽器であるピアノ/ベース/ギターの打ち込み
- ・アンドゥ機能
- ・ループ再生
- ・保存
- 4【iOS/MacOS】GarageBandでドラムの打ち込み方法~生っぽい打ち込み~
- ・発音のタイミングを調整
- ・打ち込みの際のタイミング調整のコツ
- 5【iOS/MacOS】GarageBandでドラムの打ち込みをしよう~打ち込みのテクニック~
- ・ハイハットで細かなノリを補強
- 6【iOS/MacOS】GarageBandでドラムの打ち込み方法~8ビートのテクニック~
- ・細やかな調整が必要
- ・合わせて読みたい!音楽に関する記事一覧
【iOS/MacOS】GarageBandとは?
「GarageBand」というアプリをご存知でしょうか。GarageBandは、ギターやドラムなどの楽器を持っていなくても簡単に音の打ち込みをおこなうことで作曲ができてしまうアプリ。
GarageBandではギターやピアノなど、複数楽器の打ち込みが可能。今回の記事では、「ドラム」を中心に音の打ち込みをおこなう方法をご紹介いたします。
ドラムの打ち込み方や、参考になる動画等を下記項目では紹介しております。打ち込みソフト・アプリを探している方や、楽器を持っていないけど作曲をしてみたいという方などはぜひご覧ください
Appleの開発した音楽制作ソフトウェア
まずは、GarageBandについての詳細を確認していきましょう。GarageBandは、上記でも紹介したとおり「音の打ち込み」ができるアプリケーション。
Macだけでなく、iPhoneなどのiOSで操作をおこなうことが可能です。開発元もApple社なため、信頼の厚いアプリと言えるでしょう。楽曲の打ち込みをおこない、自作の音楽や着信音等を作ることも可能です。
楽曲作りに興味がある方にはおすすめのアプリケーションです。Mac、iOSデバイスをお持ちの方はぜひインストールしてみてください。
インストール
iPhone等のインストールは、通常のアプリケーションと同じように「App store」からおこなうことが可能です。GarageBandと検索をおこなえば、上記画像が表示されるかと思います。
あるいは、下記にインストール先のリンクを記載しております。下記リンクからインストール画面にアクセスしても良いでしょう。
iOSデバイスで使ってみたいという方はぜひ、アクセスしてインストールをおこなってみてください。無料でインストールすることが可能です。
MacでGarageBandを使用したいという方は、「Mac GarageBand」等で検索をかけることで上記画面が表示されるかと思います。Appleの公式サイトにて、GarageBandのインストールファイルがインストール可能です。
また、下記リンクにてインストール先のリンクを記載しております。早速インストールしたいという方はぜひ、下記リンクからアクセスしてMacにインストールしてみてください。
次の項目では、早速GarageBandの使い方についてを紹介していきます。ドラムの入力をおこなう際の事前設定方法を確認していきましょう。
【iOS/MacOS】GarageBandの事前設定方法
この項目では、早速GarageBandoの使い方についてを紹介していきます。事前設定方法として、「トラックの作成方法」や「MIDIの読み込み方法」などを説明。
打ち込みをおこなう前の1ステップとして、以下項目で紹介する事前設定方法を確認していきましょう。まずは、インストールしてGarageBandを起動させます。
Macにインストールした方は、アプリケーションフォルダに入っているかと思いますので探して起動させましょう。まずはトラックの作成方法からです。
トラックの作成方法
GarageBandで音の打ち込みをおこなうには、まず「トラック」を作成する必要があります。一番最初に必要となる作業ですので、覚えていきましょう。
トラックは基本、ひとつの楽器につき1トラック必要となります。ギターであればギター用のトラック、ドラムであればドラム用のトラックを用意しなくてはなりません。
トラックの追加は、「+」マークを選択することで作成メニューを開くことができます。(上記画像参照)
トラックの種類
トラックには種類があります。左から打ち込み(MIDI)・オーディオ・Drummer(ドラム)の三種類です。打ち込みをおこないたい方は「打ち込み(MIDI)」トラックから。
実際の楽器で録音をおこないたい、また歌の録音をおこないたい方は「オーディオ」から。そして、直感的にドラムパターンを作成したい方は「ドラム(Drummer)」からそれぞれ作業をおこなうことになります。
トラックは、用途によって選び方が変わると思います。その時の用途で選ぶようにしましょう。Drummerではパーカッションなどの嬉しい機能も。
初期設定は自動演奏の『Drummer』
「Drummer」は、ドラムの自動演奏をおこなうことができる機能です。Drummerのトラックは黄色波形で表示され、波形の形がオーディオと似ているため区別には注意しましょう。
Drummerはドラム専用のトラックであり、簡単にドラムパターンを作成することが可能です。Drummerトラックは2つまで追加することが可能です。
MIDI/オーディオファイルの読み込み
GarageBandでは、MIDIデータやオーディオファイルの読み込みが可能です。読み込みができるオーディオ形式は以下のとおりです。
【AIFF/CAF/WAV/AAC/Apple Lossless/MP3】
MIDIデータやオーディオファイルは、「finder」から読み込みをおこなうことができます。MIDIもオーディオファイルも、GarageBandのトラック部分までドラッグすることで読み込まれます。
テンポの設定
また、テンポの設定をおこなうことも可能です。上記画像で赤く囲っている部分をダブルクリックすると、入力がおこなえるようになります。
好みのテンポに数値の設定をおこないましょう。
テンポに関しては、音程音源等が出来上がってから模索してみるのも良いかもしれません。メロディに最適なテンポ等もあるかと思います。
【iOS/MacOS】GarageBand~実際のやり方~
トラックの作成方法やMIDIファイルの読み込み方は把握できたでしょうか。Drummerを使用することもできますが、ドラムの打ち込みはDrummerでなく自分で打ち込むことも可能です。
この項目では、GarageBandで実際にドラムを打ち込む方法を紹介します。ドラムセットの選択方法やピアノロールの表示方法を、この項目で確認していきましょう。
まずはプロジェクトを新規に作り、トラックを作成していきます。
ピアノロールでドラムを打ち込む
ドラムを打ち込む際、「ピアノロール」を表示させて打ち込むことが可能です。まず打ち込みをおこなう時は、「command + クリック」をおこなって打ち込み範囲を作成します。
「リージョン」と呼ばれるもので、この中に音を打ち込んでいく形になります。
ピアノロールは、このリージョンを「ダブルクリック」することで表示することができます。このピアノロールを使用して、打ち込みをおこなうことができるのです。
ダブルクリックして、上記画像のようにピアノの鍵盤が表示されればピアノロールの表示は成功です。
ピアノロールの見方
ドラムの打ち込みをおこなう前に、ピアノロールの見方を確認しましょう。ピアノロールは、「鍵盤」「タイムライン」「打ち込み画面」の3つで構成されています。
実際に音を打ち込むと、上記画像のように緑の線が表示されます。鍵盤を見ながら音の打ち込みをおこなう形になります。
ピアノロールでドラムの打ち込みをおこなうのであれば、ドラムセットの鍵盤配列を覚える必要があります。ドラムセットの鍵盤配列は下記項目で改めて紹介いたします。
ドラムセットの鍵盤配列を確認しながら、入力したい音の鍵盤箇所に「command + クリック」をおこなうと上記画像のようにMIDIノートが打ち込まれます。
誤って音を入力してしまった場合は、色のついた箇所を選択した状態で「Delete」を押せば消去することができます。
GarageBandのドラム打ち込み画面では、上記画像のように上部分に数字が表記されています。これは「拍」を表しています。よくみると、1節の中がさらに4つに分かれているのが分かります。
拍を確認することで、1マスが16分音符であるということが分かるかと思います。拍については、赤く囲われている部分とその上の数字を確認しましょう。
ドラムセットの鍵盤配列
上記でも述べた通り、ピアノロールでドラムの打ち込みをおこなうのであればドラムセットの鍵盤配列をしっかりと覚える必要があります。ドラムセットの鍵盤配列は、上記画像を参考にしてください。
覚えるのが大変かもしれませんが、打ち込み作業をしているうちに自然と覚えることができるでしょう。
ドラムセットの鍵盤配列を確認しながら、上記の方法でMIDI打ち込みをおこなってください。
ドラムの打ち込み
ドラムの打ち込みですが、ドラムセットの音を選ぶことが可能です。ドラムセットの音の選び方やその他使い方を、上記動画を参考に試してみましょう。
非常に分かりやすく解説している動画ですので、良い参考になるかと思います。
ドラムセットの音は、「Dram kit」から選ぶことが可能です。トラック作成の際、ドラムキットからドラムセットの音を選び、先ほどのようにピアノロールでMIDI入力をおこなってみましょう
ドラムパターンの編集
続いてはドラムパターンの編集です。ドラムパターンはDrummerを使用して簡単に作成することもできますが、MIDI入力の場合は上記動画のように編集をおこないます。
非常に分かりやすく説明されている動画ですので、ぜひご覧ください。
ドラムパターンを編集するだけでも、曲の雰囲気は大きくかわります。作曲でドラムの打ち込みをおこなう時はぜひ、ドラムパターンを変更しながら試行錯誤を行ってみるとよいのではないでしょうか。
音程楽器であるピアノ/ベース/ギターの打ち込み
ギターなどの音程楽器の打ち込みをおこなうことで、曲として完成するでしょう。GarageBandでは、もちろんギターなどの打ち込みも可能です。
ギター、ピアノ、ベースに関しては音の長さを「ドラッグ」で調整することが可能です。
ギターなどの音程楽器は、音の長さを少し調整するだけでも雰囲気がかわります。編集する際は音の長さもぜひこだわってみてください。
リアル演奏でも可能
また、MIDI打ち込みだけでなくギターなどの音程楽器は自分で演奏することも可能です。自分で演奏し、それを録音するのです。上部に「録音ボタン」がありますので、こちらを選択して音程楽器の音源録音をおこないましょう。
自分で演奏した音源を録音する際、リズムが来るってはドラムの打ち込みと合わせることができません。リズムを正確に合わせるために、「メトロノーム機能」を使いましょう。
メトロノームアイコンを選択することで使用することができます。
曲の入りだしを合わせづらい場合は、「カウントイン機能」を使うことでカウントに合わせて演奏をはじめることができるでしょう。カウントイン機能のアイコンは、メトロノーム機能の横にあります。
ギター、ピアノ、ベースなど音程楽器を自分で演奏する際は、これらの機能を使ってぜひ良い音程音源を作成してみてください。
アンドゥ機能
作業の際、誤ってトラックを消してしまった!という時や、誤って音を消してしまった…というトラブルが起きることもあるかと思います。その際は、「アンドゥ機能」を使うことでひとつ前の操作に戻すことが可能です。
ひとつ前の操作に戻したい時は、「command + Zキー」を押しましょう。このショートカットキーを覚えているだけでも、作業効率は大幅にUPします。ぜひ覚えておいてください。
command + ZキーはGarageBandに限らず、さまざまなアプリケーションで適用される取り消しショートカットキーです。覚えておいて損はないでしょう。
ループ再生
GarageBandでは、「ループ再生」をおこなうことができます。メトロノーム機能などがあるアイコンの一番左端に、ループ機能のアイコンがあります。ここを選択することで、ループ再生が可能になります。
全体のループ再生でなく、範囲指定をおこなってループ再生をおこなうことがGarageBandでは可能。ドラッグで範囲指定をおこない、ループ再生の機能を有効にした状態で再生してみましょう。
ループ再生を解除したい場合は、もう一度選択して色のついていない状態に戻せば大丈夫です。こちらも非常に便利な機能ですので、ぜひ有効活用してください。
保存
ドラムやギターなどの音程楽器の打ち込みが終わったら、データの保存をおこないましょう。データの保存は、上部メニューのファイルからおこなうことができます。
ファイルを選択すると、項目が表示されます。その中に、「保存」の項目があるかと思いますので保存してください。
【iOS/MacOS】GarageBandでドラムの打ち込み方法~生っぽい打ち込み~
GarageBandなどの打ち込みアプリでドラム音を作成すると、工夫しない限り生演奏っぽさが出ません。この項目では、生演奏っぽい音の打ち込み方を紹介します。
生っぽい演奏ができるようにするためのテクニックを、上記画像で確認していきましょう。
発音のタイミングを調整
上記動画ではランダマイズによる生演奏感を出す方法を確認しました。あとは「音のタイミング」を調整するだけでも、生演奏感はでます。
打ち込みの際のタイミング調整のコツ
まず、音のはじめ(一拍目)は正確にジャストの位置で始めましょう。一拍目のタイミングは特別変化を付けることなく、ぴったりで始めることで一流ドラマーのようなドラムプレイを再現することができるでしょう。
タイミングに変化を付けるとしたら、次のタイミングです。
音を適当にスウィング(跳ねさせる)ことでノリを作り出すことができます。人間のタイム表れやすい、8分・16部刻みのタイミングの時にスウィングさせてみましょう。
スネアのタイミングを少しずらすことで、タメを作ることができたり勢いの良いノリを作ることが可能です。タイミングを少し早めると、前に突っ込んでいくような勢いが作りだせます。
逆に上記画像のように後ろにもっていくことでタイミングを遅らせると、タメができます。タメを作ることで、リズムに張りができるでしょう。
【iOS/MacOS】GarageBandでドラムの打ち込みをしよう~打ち込みのテクニック~
GarageBandのドラム打ち込みにはさまざまなコツ・テクニックがあります。上記のようにスネア等でアクセントを付けたりすることで、リズムの雰囲気を変えることができます。
ハイハットで細かなノリを補強
「ハイハット」もより良い打ち込みをおこなうためのポイントとなるドラム打ち込みのテクニックです。キック・スネア構成で出来ているビートをより聞きやすくすることが可能です。
上記動画では、ハットのテクニックを分かりやすく解説しています。ぜひ上記動画を参考に、より細かなノリを作り出してください。
【iOS/MacOS】GarageBandでドラムの打ち込み方法~8ビートのテクニック~
ドラムの打ち込みテクニックで次に紹介するのは、さらなる細かな調整です。「ベロシティ」を調整することで、リズムに抑揚をつけることが可能です。
下記項目で、抑揚をつける方法を確認しましょう。
細やかな調整が必要
ベロシティがすべて同じだと、リズムに抑揚がなくなってしまいます。ドラムの打ち込みにより人間みを持たせたいのであれば、ベロシティを変更しましょう。
ベロシティはリージョンの横にある「ノート」から調整することができます。スライダーで調整ができるので、少し弄ってみましょう。
ベロシティを少し弄ることで、再生してみると抑揚が付くのが分かるかと思います。ベロシティによる抑揚も、ドラム打ち込みのコツ・テクニックとして覚えておきましょう!
GarageBandのドラム打ち込みに関するコツ・テクニックはそれぞれ確認できましたでしょうか。ほかにも、打ち込みに関するテクニックは多く存在するでしょう。
GarageBandの操作に慣れてきたら、ぜひ打ち込みのテクニックを検索したり、自分で模索してみてください。ドラムセットの音選択など色々と遊んでみることをおすすめします。
今回の記事では、GarageBandのドラム打ち込み方法を紹介しました。Drummerによる打ち込みも、MIDIによる打ち込みもコツ次第では人間みのあふれる、プロのドラマーが叩いたような音に仕上げることができるでしょう。
GarageBandは無料で使用することができるので、ぜひ作曲等をおこなってみたい方は試してみてください。ドラム打ち込みだけでなく、ギターやベースの打ち込みに使用するのもおすすめです。