2021年03月03日更新
【Windows10】7-Zipでパスワード付き暗号化ZIPファイルを作成する方法
7zipは、パスワード付き暗号化ZIPファイルを作る為のソフトウェアです。7Z形式のファイルの解凍も行うことができます。今回はそんな7zipでパスワード付き暗号化Zipファイルを作る方法について解説していきたいと思います。
目次
- 1Windows10で7-Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作る方法〜準備〜
- ・7-Zipのダウンロード/インストール
- 2Windows10で7-Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作る方法〜圧縮〜
- ・7-Zipを使って暗号化ZIPファイルを作る手順〜圧縮〜
- 3Windows10で暗号化したパスワード付きZIPファイルを開く方法
- ・暗号化したZIPファイルを開く手順
- 4暗号化したZIPファイルのパスワードが分からない場合の対処法
- ・Lhaplusでパスワードを解析する
- ・Pika Zipでパスワードを解析する
- 5Windows10で7-Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作成する際の注意点
- ・ファイル名は暗号化されない
- ・合わせて読みたい!Windows10に関する記事一覧
Windows10で7-Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作る方法〜準備〜
7Zipでは、パスワード付き暗号化ZIPファイルが作ることができます。Windowsで利用可能なソフトウェアで、7Z形式のファイルの解凍も行うことが可能です。
今回はWindows10でパスワード付き暗号化ZIPファイルを作る方法について解説していきたいと思います。
7-Zipのダウンロード/インストール
まずは、7zipをダウンロードする為に7zip公式の公式サイトを開いてみてください。
7Zipのダウンロードサイトは日本語版と英語版があるので、日本語版からダウンロードしてみましょう。
7zipをダウンロードする方法は2種類あります。
一つ目は7zipのトップページにあるリンクからダウンロードする方法です。
二つ目は、トップページから画面左側のメニューでダウンロードページを開く方法です。
とっぺージの左側のメニューからダウンロードページに移行すると、各バージョンのダウンロード用ファイルが一覧として表示されます。
ここから自分のPC(パソコン)に合ったファイルを選択してダウンロードを行います。
なお、ダウンロードファイルの概要には32ビットもしくは64ビットという記載があるのを確認できると思います。
自分のPC(パソコン)がどのバージョンに適しているか確認する必要がありますので、その手順も確認しておきましょう。
まず、Windowsのスタート画面を右クリックしてみてください。
続いて、「システム」をクリックします。
すると、使用しているWindows10のバージョン情報が表示されます。
画面下に「デバイスの仕様」という項目がありますので、その中に記載されている「システムの種類」をチェックしてみてください。
「〇〇ビット オペレーティングシステム」と記載されているのを確認できると思います。その〇〇ビットと同じビット数のバージョンの7zipをダウンロードしてみてください。
上記画像の場合、64ビットと記載されていますので、7zipでダウンロードするのは64ビット版であることが分かります。該当のバージョンをダウンロードしてファイルを開き、インストールを行いましょう。
Windows10で7-Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作る方法〜圧縮〜
では続いて、Windows10で7Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作る方法について解説していきましょう。
7-Zipを使って暗号化ZIPファイルを作る手順〜圧縮〜
7Zip使って暗号化ZIPファイルを作る手順は以下の通りです。
暗号化したいファイルを右クリック
まずは、暗号化したいファイルを右クリックします。
7-Zipを選択
すると、メニューから7Zipを選択できるようになります。カーソルを7zipに合わせてみましょう。
圧縮をクリック
メニューからか7zipへカーソルを合わせると、圧縮というメニュー項目が表示されます。この圧縮をクリックしてみましょう。
書庫形式をzipにする
ファイルの圧縮先やアーカイブ形式、圧縮レベル、圧縮方式、辞書サイズ、ワードサイズ、ソリッドブロックサイズ、CPUスレッド数など、様々な選択項目が表示されます。
圧縮先では、圧縮後のファイルの保存場所やファイル名の指定を行います。書庫形式は圧縮形式の指定が可能です。圧縮レベルでは、圧縮後のファイルの大きさを指定できます。
圧縮方式は圧縮方式とは、圧縮時のアルゴリズムの指定を行う項目です。特別な理由がなければ、初期設定のままであっても大丈夫です。
その他にも、分割ボリュームサイズや更新方法、パス名出力方法、オプション、暗号化時のパスワード入力居、暗号化方式などが設定項目として用意されています。
この画面ではまず、書庫形式をzipにする為、アーカイブ形式(F)から「ZIP」の選択をしてみてください。
暗号化欄でパスワードを入力
7Zipでパスワード付き暗号化ZIPファイルを作ることを検討している場合、アーカイブ形式をZIPにした後に暗号化欄からパスワード入力を行う必要があります。
表示された画面の右側にある「暗号化」の「パスワード入力」という項目と、「パスワード再入力」という項目にパスワードを入力してみましょう。
文字の打ち間違いが怖い方は、すぐ下に表示された「パスワードを表示(S)」にチェックを入れると入力したパスワードの文字を確認することができます。
OKをクリック
パスワード入力後は、OKをクリックすれば圧縮が始まります。作成した圧縮ファイルがパスワード付き暗号化ZIPファイルとなっているかどうか、ダブルクリックして確認してみてましょう。
Windows10で暗号化したパスワード付きZIPファイルを開く方法
続いては、Windows10で暗号化したパスワード付きZIPファイルを開く方法について解説していきたいと思います。
暗号化したZIPファイルを開く手順
Windows10で暗号化したパスワード付きZIPファイルを開く手順としては、二つの手順があります。
暗号化したZIPファイルをダブルクリック
まず最初に、暗号化したZIPファイルをダブルクリックします。すると、圧縮したフォルダが開かれますので、各データをクリックしてみましょう。
すると、「〇〇はパスワードで保護されています。パスワードを入力してください。」という画面がポップされます。
この画面でパスワードの入力を行うということです。
パスワードを入力
この画面でパスワードの入力を行うということになります。
OKをクリック
パスワードの入力を終えたら、OKをクリックしてみてください。
なお、Windows10で、パスワード付きZIPファイルを正しいパスワードで解凍した場合、その後そのZIPファイルはパスワード無しで解凍できる仕組みとなっています。
この場合、コントロールパネルからユーザーアカウントを選択肢、Windows資格情報の管理に表示される情報を確認してみてください。
パスワード無しでZIPファイルが開ける場合、汎用資格情報にパスワードの登録が行われている可能性がありますので、ここにファイルが該当しているようであれば、パスワード情報を削除しておきましょう。
もう一つのパスワード付きZIP圧縮ファイルを解凍する方法としては、最初に圧縮ファイルを右クリックします。7zipにカーソルを合わせて「展開」をクリックしてみましょう。
すると、パスワードの入力画面が上記画像のように表示される仕組みになっています。二つ目の手順では、ここでパスワードを入力することになります。
このパスワード画面でも、文字の入力の際パスワードを表示させることは可能ですので、パスワードの入力ミスが無いか確認したい方は画面右側の「パスワードを表示(S)」にチェックを入れてみてください。
パスワードの入力を終えたら、最後にOKをクリックすればファイルが解凍され、ファイルの中身を確認することができるようになります。
ちなみに、パスワードを間違えてしまった場合、画面上で「パスワードが間違っています」というログが流れる仕組みになっています。
このように、7zipで圧縮したパスワード付きZIPファイルは、解凍も2つの手順から簡単に行うことが可能となっています。
暗号化したZIPファイルのパスワードが分からない場合の対処法
続いては、暗号化したZIPファイルのパスワードが分からない場合の対処法について解説していきたいと思います。暗号化したZIPファイルのパスワードが分からない場合、その対処方法は二つ存在します。
それは、「Lhaplusでパスワードを解析する」という方法と「Pika Zipでパスワードを解析する」という方法の二種類です。
順に解説していきましょう。
Lhaplusでパスワードを解析する
暗号化したzipファイルのパスワードが分からない場合の対処法には、ソフトを利用する方法があります。その一つが、Lhaplusでパスワードを解析するという方法です。
Lhaplusは暗号化したzipファイルの解析が可能なソフトになっていて、パスワードの文字列を様々なパターンで試すことでパスワードを解析します。
Lhaplus自体も、アーカイバというファイルの解凍や圧縮が可能なソフトになっています。フリーソフトなので、無料で利用できるのもおすすめできる理由の一つです。圧縮ファイルの再圧縮も可能にしている数少ないソフトとなっています。
最新バージョンは2017年5月3日に更新されています。対応しているOSはWindows95や98、Me、NT4、2000、XP、2003、Vista、7、8、10です。
Pika Zipでパスワードを解析する
Pika Zipもパスワードを解析を行うソフトです。zipやrarファイルの暗号化されたパスワードを解析することができます。Pika Zipは起動後、圧縮されたファイルをドラッグ・ドロップして鍵マークをクリックすることでパスワードの解析を開始します。
英字や数字共に全てのパターンから解析を行うので、パスワードの字数が多いほど解析に時間がかかってしまうことが難点ではあります。
しかし、検索する英字や数字、記号などはオプションにて個別設定が可能なので、パスワードが分からなくなってしまった時に頼りになる存在となるでしょう。
今回、パスワード付き暗号化ZIPファイルのパスワード解析ができるソフトを紹介しました。これにより、そもそもzipファイルのパスワード探索が簡単にできるというのは確認できたかと思います。
無料のフリーソフトですらパスワードの解析が可能なので、パスワードをかける意味があるのかと疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。パスワードを解析できることを知らない人は世の中にたくさんいるはずです。
パスワードを解析できることを知らない人もいますので、パスワードが役に立つ瞬間は少なからずあると云えます。ですので、パスワードは無いよりかはマシということですね。
Windows10で7-Zipを使ってパスワード付き暗号化ZIPファイルを作成する際の注意点
なお、Windows10で7zipを使ってパスワード付き暗号化zipファイルを作る際は注意する点もあります。
ファイル名は暗号化されない
Windows10で7zipを使ってパスワード付き暗号化zipファイルを作る時に注意する点とは、ファイル名の暗号化はされないという点です。
7zipを利用した場合、圧縮されたzipファイル内のデータを開くときは、パスワードがかかっていて開けません。しかし、大元のzipフォルダの名前やフォルダ内のファイル名が暗号化されているわけではありません。
何も知らずに圧縮フォルダをクリックすると勘違いしてしまうかもしれませんが、ファイル自体にはパスワードがかかっている為、パスワード付き暗号化zipファイルの作成に失敗しているわけではないのです。
ファイル名は暗号化されませんが、データにはパスワードはきちんとかかっているということは覚えておいてください。
【Windows10】7-Zipでパスワード付き暗号化ZIPファイルを作成する方法~まとめ~
さて、今回はWindows10で7-zipによるパスワード付き暗号化zipファイルを作る方法について解説してみました。いかがでしたでしょうか。
7zipは高圧縮率を誇るファイルアーカイバソフトです。圧縮や展開/圧縮、解凍を自由に行うことができます。フォルダ名やファイル名を暗号化させることはできませんが、中のファイルはしっかりパスワード付きで圧縮させることが可能となっています。
7zipはフリーソフトですが、昨年最新バージョンが公開されたばかりです(2018年12月30日)。Windows10でもちゃんと利用できますし、もし仮にパスワードを忘れてしまっても、パスワードの解析ソフトを利用すれば圧縮ファイルを開くこともできます。
LhaplusやPika Zipなら英字や数字を一つひとつ総当たりで検査してくれるので、簡単に圧縮ファイルを開くことができるようになるのです。
パスワードをかけても開かれてしまうということを初めて知った人にとっては衝撃かと思いますが、圧縮ファイルのパスワードは簡単に解けるのです。この方法を知ってしまうと、何よりはマシ程度にしか思えなくなってしまうかもしれません。
しかし、解析できるとは言っても手間はかかりますので、日常的にパスワードを付けることが安全面でも対策の一部となっています。仕事関係でも利便性の高いソフトですので、気になる方はぜひ7zipを利用してみてください。
それでは、本日もご覧いただきありがとうございました。