2019年05月30日更新
IPアドレスとは何かを分かりやすく解説!
インターネットを使用していると、「IPアドレス」という文字をよく見かけます。IPアドレスとは、一体何を指すものなのでしょうか?今回の記事では、IPドレスとは何かを解説していきます。IPアドレスが何のことなのかイマイチ分からない…という方は、ぜひご覧ください。
目次
- 1IPアドレスとは?
- ・機器の場所を表すもの
- 2IPアドレスの表記方法
- ・IPv4の表記方法
- ・IPv4アドレスの見方/確認方法
- ・IPv6の表記方法
- 3IPアドレスの見方
- ・ネットワーク部とホスト部に分けられる
- ・ネットワーク部とホスト部の区切り方
- ・ブロードキャストアドレスの役割
- 4IPアドレスの種類
- ・グローバルIPアドレス
- ・プライベートIPアドレス
- ・IPマスカレードによる分離と変換
- ・デフォルトゲートウェイの役割
- 5IPアドレスが割り当てられる仕組み
- ・グローバルIPアドレスが割り当てられる仕組み
- ・プライベートIPアドレスが割り当てられる仕組み
- 6IPアドレスの確認方法
- ・グローバルIPアドレスの確認方法
- ・プライベートIPアドレスの確認方法
- 7IPアドレスとドメインの関係
- ・ドメインはIPアドレスと紐付けられる
- ・合わせて読みたい!ITに関する記事一覧
IPアドレスとは?
皆さんはパソコンを使ってネットサーフィンをしている時、「IPアドレス」という文字を見かけたことはあるでしょうか。ある程度パソコンを触ってきている方であれば、IPアドレスの見方等は分かるかもしれません。
しかし、IPアドレスとは具体的に何のことを言うのか、IPアドレスとはどういう役割をしているのかまでは分からない…という方は少なくありません。IPアドレスとは、一体何のことをいうのでしょう。
今回の記事では、IPアドレスとは何かを具体的に解説していきます。特にネットを利用したオンラインゲームをおこなう時、IPアドレスが必要になることもあります。IPアドレスの確認方法を知りたいという方もぜひ、この記事を参考にしてください。
機器の場所を表すもの
IPアドレスとは、簡単に述べるとパソコンなどの機器に割り当てられた「住所」のことを指します。また、IPアドレスとはデータ上のやり取りをおこなう上でも重要なものになります。
郵便と同じで、住所があるからこそその家に手紙や物を送ることができます。ネット上でも、住所をしっかりと割り当てて通信をする相手を間違わないようにするためにこのIPアドレスが使われるのです。
IPアドレスにはさまざまなルール、そして種類があります。ルールとは?そして種類とは一体何なのか、今後の項目ではそれらについても紹介をおこなっていきます。
IPアドレスの表記方法
IPアドレスとは、いくつかの種類があるもの。その中でもよく聞くのは、「IPv4アドレス」と「IPv6アドレス」です。IPv4アドレスとは、IPv6アドレスとどのような違いがあるのでしょう。
この項目ではIPv4アドレス・IPv6アドレスの表記方法とは一体何なのか。また、自分のIPv4アドレス・IPv6アドレスを確認する方法についてを紹介します。
確認方法については、Windows、Mac双方の簡単な説明を記載しています。ぜひご確認ください。まずは表記方法とは一体どのようなルールがあるのかについてを確認していきましょう。
IPv4の表記方法
IPv4アドレスとは、日本含め世界中で使用されているIPアドレスのことです。IPv6アドレスとは、bitが異なっています。IPv4アドレスは32bitの正整数値と定められているのですが、そのまま表記するとキリのないことになってしまいます。
そのため、ドッテドデシマルノーテーションという表記方法をとっています。ドッテドデシマルノーテーションとは、32bitを8bitずつ区切り4つに分ける。その分けたものを10進数に直して表記する方法のこと。表記例は以下のとおりです。
【192.XXX.XX.XX】
IPv4アドレスの見方/確認方法
IPv4アドレスは、自分で調べることが可能です。IPアドレスの確認方法とは、どのような手順をとればいいのか。手順を以下の項目で確認し、自分のIPv4アドレスの確認をおこないましょう。
また、IPv4アドレスを調べるとIPv6アドレスの確認も一緒におこなえます。IPv6アドレスとは具体的に何なのか、説明は後に回しますがIPv6アドレスについても確認をおこないましょう。
Windows、Mac双方での確認方法を記載しています。
Windowsでの見方/確認方法
WindowsでのIPアドレス確認方法とは、一体どのような手順で行うのでしょう。Windowsの場合は、まず「コントロールパネル」を開きます。
コントロールパネルの中からネットワークとインターネットを選択したら、自分が使用しているネット(Wi-Fi等)を選択してください。
その中から「状態」を選択して選んでください。
このようなネットワークの状態画面が表示されます。この画面が表示されたら、シグナルの状態の下にある「詳細」のボタンをクリックで選択してください。
すると、上記画像のようにIPv4・IPv6アドレスが表示されている画面がでてきます。それぞれ数字が記載されているかと思いますので、ご自分のIPv4・IPv6アドレスの数字を確認してください。
Macでの見方/確認方法
Macの方も、ネットワークの詳細画面からIPv4・IPv6アドレスを確認することが可能です。
IPv6の表記方法
IPv4アドレスとはどのように表記されるのかについてを紹介しました。では、IPv6アドレスとは一体どのような表記をされているのでしょうか?IPv6は、IPv4とはまた表記のされ方が異なります。
IPv4とは、まずbitが違ってきます。IPv6の場合、IPv4とは異なりbitが「128bit」です。IPv4では割り当てきれなくなってきたため、IPv6が誕生しました。IPv6の場合は、コロンで区切った16進数の数値列による表記法をとっています。
このような表記になっています。 →【fe80::XXXX:XXXX:XXXX:XXXX】また、確認方法は上記で述べた手順と同じです。
IPアドレスの見方
上記では、IPv4・IPv6アドレスとは一体なんなのか、またIPv4・IPv6アドレスの見方/確認方法とはどのような手順をとるのか、という点を説明しました。
続いては、IPアドレスの見方(構成)についてを確認します。IPアドレスの構成とは一体何なのことなのでしょう。実は、IPアドレスはネットワークとホスト、2種類に分かれているのです。2種類の区別法も存在します。
この項目では、IPアドレスの見方や区別法についてを紹介。種類とは、また区別法とは一体何のことなのか。表も記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
ネットワーク部とホスト部に分けられる
IPアドレスとは、ネットワーク部とホスト部の2つの構成でできているアドレスです。ネットワーク部とは、まずそのIPアドレスがどのネットワークに属しているものなのかを明確にします。
そして、ホスト部とはどのようなホスト番号を割り当てられているか、という点を数字として表示しています。【192.XXX.XX.[XXX] 】この場合は、[]で囲われていない数字がネットワーク部、そして[]で囲われている数字がホスト部になります。
一例としてネットワーク部とホスト部の区切り位置を表記しましたが、種類によってはこの区切り位置が変わってきます。区切り位置についても、2つの区別方法があるのです。区別方法とは一体どのような種類があるのか、確認しましょう。
ネットワーク部とホスト部の区切り方
ネットワーク部とホスト部の区切り位置とは、一体どのような区別法で決められているのでしょうか。続いては、IPアドレスの区別方法についてを確認していきます。
区別方法は、まず「クラス」による区別方法。そして、「サブネットマスク」による区別方法の2種類に分かれます。クラスによる区別法とは、そしてサブネットマスクとは一体何のことなのか。
それぞれの区別法についての詳細を、下記項目で確認していきましょう。また、ブロードキャストアドレスについての説明もおこないます。ブロードキャストアドレスとは何のことなのかも確認しましょう。
クラスによる区切り
クラスによる区別法とは、一体どのような分けられ方をしているのか。クラスによる区切り方を、表にまとめました。下記表をご覧ください。
クラス | 先頭ビット列 | アドレス範囲 | ネットワークアドレス長 | ホットアドレス長 | 捕捉 |
クラスA | 0 | 0.0.0.0~255.255.255.255 | 8ビット | 24ビット | |
クラスB | 10 | 128.0.0.0~191.255.255.255 | 16ビット | 16ビット | |
クラスC | 110 | 192.0.0.0~223.255.255.255 | 24ビット | 8ビット | |
クラスD | 1110 | 224.0.0.0~239.255.255.255 | - | - | |
クラスE | 1111 | 240.0.0.0~255.255.255.255 | - | - | 研究用途 |
クラスによる区別方法とはどのような分けられ方をしているのか。クラスの中でも一般向けに公開されているクラス・マルチキャスト用のクラスと分類がされています。
A~Cのクラスまでが一般向け用に用意されたIPアドレスであり、Dのクラスは音声・映像などを放送するためのマルチキャスト用に用意されたIPアドレスです。
Eクラスも存在しますが、こちらは実験用であり、我々が使用することはありません。
サブネットマスクによる区切り
続いては、「サブネットマスク」による区別法です。サブネットマスクとは一体何のことなのでしょうか。イマイチピンと来ない方もいるでしょう、サブネットマスクとは、IPアドレスとセットになって使用されるものです。
IPアドレスのネットワーク部・ホスト部の区分を直接示しています。サブネットマスクでは、クラスと異なり自由に区分を設定・指定できるようになります。サブネットマスクでの表示方法は簡単で、ホスト部を表すbit数は0にするだけ。
サブネットマスクによる表示法一例はこの通りです。【255.255.0.0.】
ブロードキャストアドレスの役割
クラス・サブネットマスクによる区別法を紹介しました。あとはもう一つ、「ブロードキャストアドレス」というアドレスも存在します。ブロードキャストアドレスとは、同じネットワーク上にいるホスト全員にデータを送るときに使用されるアドレス。
ブロードキャストアドレスは、プロトコルごとに形式が定められています。プロトコルとは、通信規約のことを指します。つまり、ブロードキャストアドレスは簡単に言ってしまえば「データを配達してくれるアドレス」のこと。
ブロードキャストアドレスを使用することで、「誰に行くかは分からないけど同じネットワークにいる人にデータを送信する」といったことが可能です。
IPアドレスの見方(構成)や区別法についてを紹介しました。クラス、サブネットマスクによる区別法やブロードキャストアドレスのことについては理解できたでしょうか。
ブロードキャストアドレスなどは、普段あまり聞かないワードかと思います。用途としても、ブロードキャストアドレスを使用する場面は少ないかもしれません。
クラス・サブネットマスクによる区別法や、ブロードキャストアドレス以外にもIPアドレスの種類は複数あります。下記では、さらにIPアドレスの種類についてを確認していきましょう。
IPアドレスの種類
上記ではIPアドレスの見方(構成)などを紹介しました。IPアドレスにも区別や種類があることが分かったかと思います。
この項目では、IPアドレスの種類についてをさらに深く掘り下げていきたいと思います。IPアドレスの種類とは、またそれぞれの役割とは一体何なのでしょうか。
IPアドレスの種類について、下記項目を確認していきましょう。この項目で紹介するのは、「グローバルIPアドレス」「プライベートIPアドレス」。そして、マスカレードによる分離やデフォルトゲートウェイについての役割です。
グローバルIPアドレス
まず紹介するのは、「グローバルIPアドレス」です。グローバルIPアドレスとは、「どこの誰」なのかを示すアドレスです。インターネットを使用する際は、必ずこのグローバルIPアドレスが割り当てられています。
グローバルIPアドレスは必ず一人に一つ割り当てられるので、重複することはありません。グローバルIPアドレスは、インターネットのサイト上などで簡単に調べることが可能です。
「グローバルIPアドレスなんて見たことがない」という方でも、インターネットを使えているのであれば必ず割り当てられています。気になる方は調べてみましょう。
プライベートIPアドレス
インターネットの通信は、「ルーター」が行っており複数のパソコンが家にある方の場合グローバルIPは一つになります。しかし、それではパソコンを個別認識することができません。
その時に出てくるのが、「プライベートIPアドレス」です。プライベートIPアドレスとは、ルーター側がパソコンを認識するために割り当てられた番号。このプライベートIPアドレスがあるから、ルーター側も混乱しないのです。
プライベートIPアドレスは、192.XXX.A.Bといった表記になります。Aはルーターによって異なり、Bはそれぞれに割り当てられる固有番号です。
IPマスカレードによる分離と変換
IPマスカレードとは、IPアドレスを変換する時にポート番号も変換する仕組み。Linux実装をおこなうことを、IPマスカレードと呼びます。
IPマスカレードで、複数のプライベートアドレスをひとつのグローバルアドレスに割り当てているのです。IPマスカレードには、グローバル側からのアクセスが不可能・ICMPの利用不可・rsh系のコマンド不可といった問題点もあります。
インターネット側からのアクセスを可能とする手段として、「静的IPマスカレード」が挙げられます。静的IPマスカレードとは、IPマスカレードの変換ケーブルを固定して登録しておくことです。手段があることは覚えておくと良いでしょう。
デフォルトゲートウェイの役割
そして、インターネットとの接続に欠かせないのは「デフォルトゲートウェイ」です。デフォルトゲートウェイとは、ネットワークを接続するための機器。「玄関」のような役割を果たしています。
デフォルトゲートウェイの役割を果たしている機器は、「ルーター」などが挙げられます。デフォルトゲートウェイでは、プロトコル(通信規約)の変換などを行うことでネットワークに繋げてくれます。
デフォルトゲートウェイはネット通信を行う際の接続ポイントであることを覚えておきましょう。スマホなどの携帯電話だと、モバイル回線のネットワーク・インターネットを接続するゲートウェイサーバーを経由して通信がおこなわれます。
マスカレードやデフォルトゲートウェイなどは、普段中々聞くことのない名称です。何気なく使っているインターネットも、デフォルトゲートウェイなどが役割を果たすことで利用できるのです。
インターネットが接続する際の仕組みとして、マスカレードやデフォルトゲートウェイなどの名称も簡単に覚えておくと良いでしょう。
続いては、IPアドレスが割り当てられる「仕組み」についてを解説していきます。
IPアドレスが割り当てられる仕組み
上記ではグローバル・プライベートIPアドレスについて、またIPマスカレードによる分離やデフォルトゲートウェイの役割についてを紹介しました。
次は、グローバル・プライベートIPアドレスがそれぞれ、どのような仕組みで割り当てられているのかを確認していきましょう。
グローバルIPアドレスが割り当てられる仕組み
まずは、グローバルIPの割り当ての仕組みについてです。グローバルIPアドレスとは、プロバイダと契約をし、使用した時点で割り当てられるものです。
また、グローバルIPアドレスとは定期的に番号が変わるものでもあります。変更されるタイミング等は、ブロバイダによるので明確にはいえません。
そして、固定IPアドレスと動的IPアドレスと種類も2つあります。それらについてを下記項目で確認しましょう。
固定
固定IPアドレスとは、変更されず常に固定されているIPアドレスのことを指します。基本的にはビジネス面で使われることが多く、一般家庭で使われることはあまりありません。
固定IPアドレスを使用する際は、プロバイダに申し込みをおこなう必要があります。
動的
一般家庭で使用されているIPアドレスは、ほぼ「動的IPアドレス」と呼ばれるものです。動的IPアドレスとは、定期的にプロバイダによって番号が変更されることがあるIPアドレスのこと。
よく、普段使っているサイトにサインイン・ログインしようとする時に会員登録の際に登録した「秘密の質問」などを聞かれることがあるかと思います。なぜこういった仕組みがあるのかというと、アドレスが変更されてしまうからです。
動的IPアドレスによってIPアドレスが変更されるため、「同一ユーザーがサインインしている」と判別できない時にこういった質問がされることがあります。
プライベートIPアドレスが割り当てられる仕組み
プライベートIPアドレスは、上記とは違い固定・動的で割り当ての仕組みがことなります。下記項目で、プライベートIPアドレスの場合の割り当て方を確認しましょう。
固定
プライベートIPアドレスを固定IPアドレスにする場合は、「手動」でIPアドレスを設定する必要があります。自動で割り当てられる仕組みにはなっていません。
そのため、IPアドレスが重複してしまうとネットワークにアクセスできないなどのトラブルもあります。
動的
動的なプライベートIPアドレスの場合は、自動で割り当てられるためIPアドレスが重複してネットワークにアクセスできない!といったことは不具合でもなければありません。
IPアドレスを管理する必要がないので、手軽な方法でしょう。
IPアドレスの確認方法
IPアドレスの確認方法についてを確認しましょう。グローバルIPアドレス、プライベートIPアドレスはどのようにして確認することができるのでしょう。
グローバルIPアドレスの確認方法
グローバルIPアドレスは、インターネット上で簡単に調べることができます。グローバルIPアドレスについて検索すれば、確認できるサイトが見つかるはずです。
プライベートIPアドレスの確認方法
プライベートIPアドレスについては、上記項目で紹介した「IPv4・IPv6アドレスの見方/確認方法」をご覧ください。Macの場合、ネットワークの設定画面で「ローカルIPアドレス」と分かりやすく表示されます。
IPアドレスとドメインの関係
IPアドレスとドメインは、どのような関係があるのかを確認しましょう。ドメインとは、ネット王に定められた「部分領域」の事を指します。
ドメインはIPアドレスと紐付けられる
IPアドレスとドメインは、DNSによって「関連付け」られています。ドメインにアクセスをすると、DNSサーバーで「照会」がおこなわれ、グローバルIPアドレスにアクセスする仕組みになっているのです。
ドメインには必ず、グローバルIPアドレスが存在します。関係性は強いといえるでしょう。
今回の記事では、IPアドレスとは一体何のことなのか。また、IPアドレスに関係するものについての説明をおこないました。デフォルトゲートウェイなどの聞きなれない単語が出てきましたが、簡単に仕組みを把握することはできたでしょうか。
IPアドレスを確認する機会が訪れることもあります。その際は、ぜひこの記事を参考に自分のグローバルIPアドレスやプライベートIPアドレスの確認をおこなってください。IPアドレスの見方を覚えておきましょう。