2021年01月19日更新
Windows Updateが「インストールの保留中」で進まない時の対処法を解説!
Windows Update実行中、「インストールの保留中」と表示されて一向にアップデートが完了せず進まないことがあります。Windows Updatで「インストールの保留中」と表示されて進まない場合、対処法を取るのかについて解説していきます。
Windows Updateが「インストールの保留中」で進まない時の対処法
Windows Update表示として「インストールの保留中」となり、更新プログラムのインストールが進まないことがあります。
「インストールの保留中」でアップデートが進まない時の原因
「インストールの保留中」のせいでアップデートが進まない場合、原因としては主に次の事が考えられます。
更新プログラムのダウンロードや処理に時間がかかっている
原因の1つに更新プログラムのダウンロードや処理に時間がかかっていることです。更新プログラムのデータが大きいと、そのダウンロードに時間がかかることがあります。それが「インストールの保留中」でアップデートが進まない原因となりうるのです。
システムが壊れていたりプログラムに問題がある
また、Windowsのシステム自体が破損している場合、更新プログラムがダウンロードできていてもWindows内で実行できず、「インストールの保留中」になってしまいます。
逆に、ダウンロードした更新プログラムに問題がある場合も、当然正常にアップデートできるわけではないため、「インストールの保留中」となってしまうこともあります。
「インストールの保留中」で進まない時の対処法
では、「インストールの保留中」となっていてWindows Updateが進まない場合、どのような対処法を取るのか確認してみましょう。やり方は基本的にWindows10のものです。一部Windows8.1以前のものでは利用できないこともありますので、その点注意が必要です。
少し放置してみる
Windows Updateの更新プログラムのダウンロードに時間がかかっている場合、ダウンロードが終わるまで放置してみましょう。ダウンロード時間がかかっているのであれば、基本的に放置する以外やれることはありません。
せいぜい、PCのネットワークの接続情報を確認しておいてから放置する、という形を取ることくらいです。放置しておいて「インストールの保留中」から更新できる状態になったのであれば、あとはそれを実行してアップデートするだけです。
Windows Updateはできれば正常に穏便に完了させたいものですので、可能であれば放置というのが一番無難な対処法と言えます。
しかし、放置してみても「インストールの保留中」の表示から変わらない/進まない場合、システムやプログラムに何らかの異常があるということが考えられますので、その場合は次の方法をとってみてください。
PCを再起動してシステムの修復
「インストールの保留中」が放置しても改善しないのであれば、一度PCを再起動してシステムの修復を試みてみましょう。
PCの再起動で改善することもありますので、まずは再起動の実行をしてみます。PCの再起動をしても「インストールの保留中」が改善しない場合、コマンドを利用してシステムの修復をしてみましょう。
再起動後、WindowsマークキーとXキーを押してメニューを表示し、「Windows PowerShell(管理者)」を開きましょう(コマンドプロンプトを管理者権限で実行しても利用できます)。ユーザーアカウント制御画面では「はい」を選択します。
次のコマンドを利用して、システムのエラー検索と修復をおこないましょう。
sfc /scannow |
「破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました。」もしくは「破損したファイルを検出し、正常に修復しました。」と表示されれば改善されていることになりますので、再度Windows Updateの進行状況を確認してみてください。
Windows Updateのスタートアップの設定を変更
Windows Updateのスタートアップが「手動」もしくは「無効」の場合、「インストールの保留中」となってしまってアップデートが進まないことがあります。そのためその設定を「自動」に変更しましょう。
Windows10のスタートボタンをクリックして、開いたメニューの中から「Windows管理ツール」を展開してください。
開いた中から「サービス」を選択しましょう。
一覧の中から「Windows Update」を選択して、右クリックしてください。
「プロパティ」をクリックしましょう。
スタートアップの種類を「自動」にして「OK」をクリックすれば完了です。
Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行
Windows Updateに問題が起きていて「インストールの保留中」の表示になるのであれば、Windows10に標準搭載されているトラブルシューティングツールを利用してみましょう。Windowsの設定を開きます。
「更新とセキュリティ」をクリックしてください。
左側のメニューで「トラブルシューティング」をクリックしましょう。
右側にあるトラブルシューティングの一覧の中から「Windows Update」をクリックして開きます。
「トラブルシューティングツールの実行」をクリックするとウィザードが開くため、画面の指示に沿って実行してください。
「保留中の更新プログラムのダウンロードとインストール」が表示された場合、Windows Updateに問題が起きていることを示しますので、「この修正を適用します」で修正をおこなってください。
セキュリティソフトを一時的に停止
なお、「インストールの保留中」となる原因にはセキュリティソフトが妨げていることがある場合もあります。
セキュリティソフトがWindows Update関係の通信を遮断していることがありますので、一時的にセキュリティソフトを停止して「インストールの保留中」の状態が改善されるかどうか確認してみてください。
もしセキュリティソフトが原因で「インストールの保留中」となるのであれば、セキュリティソフトでWindows Update関係の通信を遮断しないよう設定する・セキュリティソフトを別のものに変更するなどの対処を取りましょう。
Windows Updateを手動で実行
なお、「インストールの保留中」となっていても、Windows Updateを実行することができる場合もあります。
設定から「Windows Update」の画面を開いて、「今すぐインストール」や「今すぐ再起動」のボタンが表示されているのであれば、そのボタンを押して実行してみてください。これらのボタンがないのであれば他の対処法を試しましょう。
Windows Updateのコンポーネントをリセット
前述したWindows Updateのトラブルシューティングツールを実行しても「インストールの保留中」のままなのであれば、Windows Updateのコンポーネントをリセットしてみましょう。「Windows PowerShell(管理者)」を起動しましょう。
利用するコマンドは次のものです。コマンドが多いですが、それぞれのコマンドを上から順に入力・実行していきましょう。
net stop wuauserv |
net stop cryptSvc |
net stop bits |
net stop msiserver |
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old |
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old |
net start wuauserv |
net start cryptSvc |
net start bits |
net start msiserver |
ディスククリーンアップを実行
「インストールの保留中」になる場合、Windows Updateに関するファイルが破損していたり不具合があったりすることがあります。この場合、ディスククリーンアップを利用してWindows Update関係の一時ファイルを削除してみましょう。
エクスプローラーを開き、Cドライブで右クリックしてください。
プロパティをクリックします。
「ディスクのクリーンアップ」をクリックしましょう。
「システムファイルのクリーンアップ」をクリックしましょう。
「Windows Updateのクリーンアップ」にチェックを入れます。
「OK」をクリックして、クリーンアップを実行してください。
最後に
Windows Updateが「インストールの保留中」で進まない場合、基本的には放置して保留中の状態が改善するのを待つことになります。改善しない場合はここで示した対処法を試して、保留中の状態から進行するかどうか確認してみてください。