不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)がWindows10で出た時の対処法

USBメモリや外付けHDD、スマホやプリンター、デジタルカメラなどUSB接続してWindows10で確認したりファイルの移動などをおこなうことも多いかと思います。

それを接続した際、Windows10で「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラ―が表示されることがあります。

Windows10でUSBにデバイスを接続した際「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが表示される場合、どのような原因があるのでしょうか。

「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーは、USBの認識に一時的な問題が起きていることが原因であることが多いです。

USBの認識の不具合でない場合は高速スタートアップや、そのUSBデバイスに供給する電力不足、USBデバイスのドライバーが原因であるということもあります。

なお、何をどうしても解決しない場合、USBデバイス自体の破損なども考えられますので、原因と考えられるものを順に潰して原因を特定していきましょう。

では、「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」が表示される場合の対処法を順に説明していきますので、設定変更などをしてみて「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」エラーが解消するか確認してみましょう。

まずは、そのUSBデバイスを差し込んでいるUSBポートを変えてみましょう。ポートに何らかの問題があって「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが出る場合、USBポートを変えれば問題なく接続できたということがあります。

USBデバイスの接続・読み込みにはUSBデバイスドライバーが必要です。このUSBデバイスドライバーの削除や更新をしてみてください。

デバイスドライバーの削除や更新は、デバイスマネージャーから行います。Windows10の場合、WindowsマークキーとXキーを押して表示されたメニューから「デバイスマネージャー」を起動してください。

「ディスクドライブ」をダブルクリックして展開してください。

「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」を探し、そのドライバーで右クリックしましょう。

削除＆再インストールしたい場合は「デバイスのアンインストール」をクリックします。Windows10PCを再起動することでUSBデバイスのデバイスドライバーが再インストールされます。

デバイスドライバーを更新したい場合は「デバイスの更新」をクリックしてください。

なお、USBデバイスではなくUSB Root Hubのドライバーが原因であることもあるため、「ユニバーサルシリアルパスドライバー」の「USB Root Hub」に対しても同様に再インストールや更新を実行してみてください。

高速スタートアップが原因で、不具合が生じていてもそれが残ったまま起動している可能性があります。

高速スタートアップを無効化してWindows10PCの再起動をしてみて「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが解消するか確認してみましょう。

WindowsマークキーとXキーを押して表示されたメニューから「電源オプション」をクリックしてください。

「電源の追加設定」をクリックしましょう。

「電源ボタンの動作を選択する」をクリックしましょう。

「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックしましょう。

「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外します。

「変更の保存」をクリックしましょう。

Windows10PCの再起動を実行してください。

USBポートに電力供給が十分にできていない場合、USBセレクティブサスペンドの無効化で「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが解決する可能性があります。

ちなみに、USBセレクティブサスペンドとは、一定時間が経過したらUSBデバイスへの電力供給を止める機能のことです。

WindowsマークキーとXキーを押して表示されたメニューから「電源オプション」をクリックしてください。

「電源の追加設定」をクリックしましょう。

「選択したプラン」の横にある「プラン設定の変更」をクリックしてください。

「詳細な電源設定の変更」をクリックします。

「USB設定」の部分の「+」マークを順に開いていってください。

ノートパソコンだと「バッテリー駆動」「電源に接続」の2つがあります。デスクトップの場合は1つだけです。ここの「有効」をクリックしてください。

「無効」に変更（2つある場合はどちらも）して、「OK」をクリックすれば完了です。

ハードウェア関連のトラブルによって「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが表示されることもありますので、Windows10のトラブルシューティングツールを利用して見ましょう。

トラブルシューティングツールではハードウェア関連のエラーを自動で修復することが可能です。なお、ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールは通常の方法では起動できないため、順を追って実行してください。

エクスプローラーを起動して、下記の場所にアクセスしてください。コピペしてアドレスバーに貼り付ければアクセスできます。

「DiagPackage.diagpkg」がありますので、ダブルクリックをして起動しましょう。

トラブルシューティングツールが起動したら「次へ」をクリックして、トラブルシューティングを開始し、問題が検出されたのであれば「この修正を適用します」で修正を実行すればOKです。

そのWindows10PC自体が何らかの重大なエラーが起きている/物理的に破損している事も考えられます。別にUSBデバイスを接続することが可能な端末があるのであれば、そちらに接続してみてください。

別のUSB接続可能なデバイスでデータの読み込みができるのであれば、接続できなかったWindows10PCが故障している可能性が高いです。

なお、別のPCなどでもUSBデバイスに接続できなかった場合は、次のUSBケーブルやUSBデバイスを交換の項目に目を通してみましょう。

Windows10PCに問題がないのであれば、USBケーブルやUSBデバイスが原因であることが多いです。

USBケーブルが断線しているなどUSBケーブルが原因な場合、別の問題のないUSBケーブルで接続すれば問題なく利用できるということが多いです。何年も利用しているUSBケーブルなどは特にこの可能性があります。

USBのポートを増やすUSBハブを接続して複数のUSBメモリなどを接続している場合は、そちらを介して接続しているUSBメモリを直接Windows10PCのUSBポートに接続して見ても良いでしょう。

直接接続しているUSBデバイスをWindows10PCが認識できたのであれば、USBハブの不良/故障なども考えられます。

なお、USBケーブルやUSBハブを変えても接続できないのであれば、そのUSBデバイスに何らかのエラーが生じしているという可能性が高いです。つまるところUSBデバイスの破損ですね。

特に、そのWindows10PCで別のUSBデバイスが接続できたということであればUSBデバイスの破損が考えられます。

この場合、USBデバイスの中のファイルを正常に取り出せない可能性があります。特に重要なデータでないのであれば問題ないのですが、重要なデータがあるという場合はデータ復旧を行っている業者などに頼むことも考慮に入れてください。

Windows10で「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが表示される場合、基本的には一時的なエラーであることが多いのですが、場合によってはWindows10PCやUSBデバイスの破損なども考えられます。

この記事で紹介した対処法を順に試してみて、「不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)」のエラーが解決するか確認してみましょう。